ノーベル賞受賞者を多数輩出するなど世界トップレベルの州立大学群として知られる米カリフォルニア大学が、2012年から、学業成績のみだった入学選考基準を見直すことに対し、アジア系団体などが「アジア系学生を締め出す措置」と反発を強めている。 背景には、勉学熱心なアジア系学生が一部校で全学生の5割を超えるなど他人種を圧倒している実態がある。 現行の選考基準は、州内の高校生の場合、SAT(大学進学適性試験)などの試験結果と高校の成績を総合して、州全体のトップ12・5%か、在籍高校のトップ4%に入ることが条件。 昨年2月の同大理事会で決まった新基準は、州トップ枠を9%に減らす一方、各高校のトップ枠を9%に拡大。さらに、成績以外の活動も選考対象とし、試験の一部を撤廃する。 同大学の学部は9校からなり、現在の学生数は計約17万人。カリフォルニア州のアジア系人口は約13%だが、アジア系学部生は旗艦校のバーク