週刊ダイヤモンド編集部 【第28回】 2008年10月27日 オバマ勝利は確実か マケイン&ペイリンの時代錯誤コンビ ジョセフ・パイカ デラウェア大学教授に聞く カーター政権時のモンデール副大統領以来、民主党、共和党の別を問わず、副大統領の権限は一貫して強化されてきた。その意味で、共和党のペイリン副大統領候補ではおよそ役不足であり、時代の流れに逆行しているとデラウェア大学のパイカ教授は指摘する。(聞き手/ジャーナリスト 瀧口範子) 「大統領としての判断力」を世間に示すまたとない2つの機会で、最近共和党候補のマケインはリスキーな一面を露呈した。 ひとつは、金融業界救済の議会折衝に際して、選挙活動を中断しようと民主党のオバマ陣営に持ちかけたこと。マケイン自身は熱意を演出したかったのだろうが、結果的に単なる安定性を欠く指導者という印象だけを与えてしまった。もうひとつは、いわずもがな、ペイリ