育児休暇からの復帰にあたり降格と減給をしたのは違法だとして、ゲームソフト会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京)の社員、関口陽子さん(36)が16日、同社を相手取り、休職前の地位への復帰と月給の差額、慰謝料など3300万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。 訴状によると、関口さんは、サッカーゲームで使用する外国のチーム名や選手名など、海外のライセンスを交渉する部署に所属していた。昨年7月に産休入りし、10月から育児休暇を取って今年4月に復帰した。復帰にあたって同社は、「これまでの部署では健康面や育児の負担になる」として降格と配置変更を行った。これにともない月給も約20万円減ったという。 関口さん側は同社の処分を、「育児休暇明けの女性社員を狙った差別だ」として、憲法で規定する法の下の平等や、労働基準法などに違反すると主張。関口さんは「ほかの女性社員も同様の扱いをされているの