復旧工事の様子 ヘリから 東名高速の崩落現場では、復旧工事が進んでいた=11日午後6時35分、静岡県牧之原市、本社ヘリから、堀英治撮影 駿河湾を震源とする11日朝の地震は、列島を貫く東名高速を分断した。中日本高速道路が13日を目標に、異例の「24時間休みなし」の突貫工事を始めた背景には、お盆の帰省ラッシュにあわせた高速道路料金の値下げをこの日に控えている事情がある。 金子国土交通相は朝、何度もテレビ画面に映し出される崩落現場の映像に「きょう、あすの復旧はなかなか難しいだろう」と言及した。省内にも「お盆の最盛期直前に、よりによって東名で通行止めとは……」とため息がもれた。 政府は13日、高速道路料金を上限1千円に値下げする「サービス」を平日まで拡大する。お盆は一年で高速道路の利用が最も多いうえ、今年は値下げも加わり、13日の東名高速は上下線とも30キロの激しい渋滞が予測されていた