フィリピンのマニラ首都圏の複数の両替店に、昨年から精巧な偽1万円札が多数持ち込まれていることが5日、分かった。フィリピン警察当局者が明らかにした。偽札の流通がフィリピン国外に拡大する可能性もあり、日本の警察も情報収集に乗り出した。 地元警察などによると、精巧な偽札の被害は今年2月に判明、昨年後半から複数の両替店に持ち込まれていた。透かしや特殊印刷が施され、一見して本物と見分けがつかない。高機能の印刷設備を使い、大量に印刷された可能性が高いという。 流通ルートや規模は不明だが、警察当局者は「少なくとも数十枚は見つかっている」とし、さらに調べを進めるとしている。(共同)