以降の説明では,表1にある(1)から(15)までを,用語の右側に表示します。 まず,表1で青く表示した「本部へのロイヤリティ(12)」は,フランチャイズ方式の特徴です。コンビニ店の経営者(フランチャイジー)から,本部(フランチャイザー)へ支払われる手数料です。経営指導料やチャージ料と呼ばれることもあります。表1の損益計算書では,粗利益(11)の60%に相当するロイヤリティ(12)を,フランチャイジーからフランチャイザーへ支払うことになっています。 「ロイヤリティの60%って,高すぎないですか?」 自ら打って出る営業ではなく,いわゆる「待ちの営業」ですから,フランチャイジーとしては贅沢をいえません。それに,たとえロイヤリティを下げたところで,その代わりにコンビニ店へ卸(おろ)す商品の単価を高めに設定すればいいのですから,フランチャイザーにとってロイヤリティの高低は問題にならないでしょう。 注
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