楽天は31日、臨時の取締役会を開き、発行済み株式の19%超を保有するTBS株の買い取りを、TBS側に求めることを決めた。楽天は05年に筆頭株主となったが提携効果が得られないままになっていた。TBSとの連携を断念し、今後はネット商店街を軸にした本業の成長戦略に注力する。 TBSが4月から「認定放送持ち株会社」に移行し、特定株主の議決権ベースでの出資比率が33%以下に制限される。移行に反対した楽天が、3月末までに保有株式の買い取り請求を求めるかどうかが焦点だった。提携効果が出ないまま株を継続保有することに株主の理解が得られにくいため、買い取りを求める判断に傾いた模様だ。 両社は今後、買い取り価格を詰めるが、折り合いがつかない場合は裁判所に申し立てることになる。