居酒屋の客引きのために通行人につきまとったとして、警視庁池袋署は東京都迷惑防止条例違反の現行犯で、東京都荒川区の大学院2年の男(24)を逮捕した。居酒屋の客引き行為に対して、同条例が適用されたのは初めて。 調べでは、男は24日午後7時40分ごろ、東京都豊島区西池袋の路上で、通行人の女性(36)ら4人の前に立ちふさがり、「お客さん、鍋のほういかがですか」などと話しかけ、約75メートルにわたってつきまとい、客引き行為をした。 男は近くの居酒屋のアルバイト従業員で、客の入りが悪いと外に出され、客引きをしていた。連れてきた客1人に対して、50円が支払われたという。 同店をめぐっては、周辺の商店会や通行人から「客引きがしつこく、地域のイメージが悪くなる」「ほかの居酒屋の入り口まで追いかけてくる」などの苦情が相次いでいた。