【ニューヨーク=丸石伸一】米金融大手バンク・オブ・アメリカ傘下の証券会社メリルリンチは6日、ロンドンの拠点でトレーダーの不正取引が発覚したことを明らかにした。損失額は明らかにしていないが、英紙フィナンシャル・タイムズによると、4億ドル(約392億円)以上にのぼる見通しという。 メリルリンチによると、不正は最近の内部調査で見つかった。すぐに英国の金融当局に報告し、調査に協力しているという。ただ、不正取引の詳細については「現時点では公表できない」としている。 米紙ニューヨーク・タイムズの報道では、損失は為替取引などで発覚。バンク・オブ・アメリカは、メリルリンチが身売り前に巨額の損失が表面化しないようにしていた可能性がないかなどについても調べているという。 メリルリンチは昨年9月、経営難のためバンク・オブ・アメリカへの身売りを決め、今年1月1日に合併手続きを終えた。同月16日には、メリルリ