「近所の公園が“出会い”を求める場として使われ、わいせつ行為が多発して困っています」。福岡県内の40代男性から、西日本新聞「あなたの特命取材班」に投稿が寄せられた。問題の状況は、子どもたちも活動する白昼にも及んでいるという。地域の憩いの場から住民は遠ざかり、改善の糸口はなかなか見えない。(黒田加那) ボランティアで公園内のごみ拾いをしている男性によると、この1年ほどの間に20件近くのわいせつ行為を目撃したという。 ...
「社長が暴力団関係者との食事会に参加していたと、警察から問題視されている」―。4月、地場大手の設備工事会社(大分市)が福岡市などの支店を結んで急きょ開いたテレビ会議。社員の男性は、会社側の説明に耳を疑った。 福岡県警は、同社を含む8社の代表者らが指定暴力団幹部と「密接交際」していたと公表。これに対し社長は、社員向けの配布文書で「相手が暴力団関係者とは知らなかったが、警察の取り調べに知っていたと答えてしまった」と釈明した。 一部の業者から取引が停止されるようになり、社員に動揺が広がった。テレビ会議から約2週間後の日曜の朝、社員が再び集められた。「会社は倒産します」と幹部。社員らは「社長は何と言っているのか」と詰め寄ったが、幹部は「詳しくは答えられない」と言うだけだった。 やりがいを感じてきた仕事を突然失った。長年勤めたが、暴力団の影を感じたことすらなかった。男性は「暴力団の問題が身に降りかか
福岡市東区箱崎6丁目の九州大箱崎キャンパスで7日朝に研究室を焼いた火災で、福岡東署は15日、焼け跡から見つかった遺体は研究室に出入りしていた同区の職業不詳の男性(46)と発表した。署によると、死因はやけどによる火傷死。男性が放火、自殺したとみて調べている。 署は、現住建造物放火か、非現住建造物放火の疑いで、男性を容疑者死亡のまま書類送検することも視野に入れている。 男性は九大法学部の卒業生。署によると、研究室の内側からテープで目張りがされた上、遺体の近くに灯油用のポリタンクやライターがあった。自宅からは、9月上旬にポリタンクを購入した際のレシートも見つかったという。 九大によると、男性は大学院に進学し、2010年の退学後も研究室を使用。大学院は、9月末に同市西区の伊都キャンパスへ移転を完了する予定で、男性に再三退去を求めていた。 ◇ ◇ ■困窮、研究の場も無く 「経済破綻に直面」
大分県の公立中の男子生徒から「体育祭の得点の算出法がおかしい」という意見が届いた。競技だけでなく、日頃の肌着の色まで影響するのだという。競技結果と服装や生活態度は関係ないはずだが、なぜ結び付けられているのか。新型コロナウイルスの影響で開催に制限が出ているものの、5月は春の運動会シーズン。西日本新聞「あなたの特命取材班」が調べた。...
追跡 天神ビッグバン この街は、どう変わるんだろう―。2024年までに35棟を大きく上回るビルが建て替わる一大プロジェクトの現状と裏側を追いかけます(随時更新)
徹底調査報道「ひずむ郵政」 【早稲田ジャーナリズム大賞受賞】「不正が横行している」。内部告発を受けて始めた調査報道は、郵政3社のトップを引責辞任に追い込んだ。関係者からの情報提供は1千件を超える(随時更新)
拡大 外国人の母親と女性のLINEのやりとり。プリントの文面をスマホの翻訳ソフトで英訳して送っている(写真の一部を加工しています) 「子どもの同級生の親は日本語ができない。学校が配布するプリントは読めず、配慮が足りないのでは」。福岡県久留米市の女性(53)から、特命取材班にそんな声が寄せられた。改正入管難民法が4月に施行され、外国人の就労拡大が見込まれる。家族を呼び寄せたり、日本で子どもをもうけたりするケースは今後さらに増える見通しだが、教育現場の環境整備は進んでいるのか。 女性には小学3年の子どもがおり、昨秋、クラスにフィリピンから男児が転校してきた。今春、クラスのPTA役員決めの際、男児の母親が何も話せず困っているのに気付いた。「大事なことはきちんと伝えないと」と思い、母親と無料通信アプリLINE(ライン)の連絡先を交換した。 5月の金曜日。母親からLINEを通じて「子どもが明日学校が
肥料の原料として世界中で生産されている水素と窒素の化合物「アンモニア」の新しい合成法を、九州工業大大学院生命体工学研究科(北九州市若松区)の春山哲也教授(54)が開発した。水と空気だけを材料にする簡易的な方法で、化石燃料を使用する従来の製造法に比べて、大幅なコスト低減が見込まれる。環境への負荷も少なく、注目を集めそうだ。 春山教授によると、世界の人口が増え続ける中、アンモニアは食糧の増産に欠かせない重要な化合物。世界で年間約1億7千万トン生産されている。 現在の製造はほぼ100%、1913年に実用化された「ハーバー・ボッシュ法」を採用。天然ガスに含まれる水素を高温、高圧で窒素と合成し、アンモニアを生み出す。ただし、大規模な工場が必要で、二酸化炭素(CO2)を排出することにもなる。 気体と液体の境界で起こる反応を研究している春山教授は、水の表面の水素原子が他の原子と反応しやすい性質に着目。空
「援助してくれるママを募集してます」。会員制交流サイト(SNS)などに書き込んで知り合った年上女性とデートした見返りに金銭をもらう援助交際が、若い男性の間で広がりを見せている。女子中学生や高校生が年上の男性に援助を求める「パパ活」が2年前から横行。ママ活は、その“男性版”としてここ1年半で増え始めたと専門家は指摘する。福岡県でも男子高校生や大学生が相次いで補導されている。 「学費が足りず、ママ活中」「顔に自信あり」。男子大学生(20)は今夏、ツイッターにこんな投稿をした。パパ活中の友人女性から「体の関係なしでお金をくれる」と言われ、バイト感覚で始めた。 40代女性の食事や買い物に付き合って1万円もらった。服も買ってもらったが、会う回数が増えるうちに待ち伏せされたり、求婚されたりした。大学生は「軽い気持ちで始めたが、ストーカーのようになり怖くなった」と振り返った。 福岡県では男子高校生(17
動画投稿サイト「ユーチューブ」に、日本史や世界史の授業動画を投稿し、全国の受験生に人気になっている福岡県の公立高校教諭がいる。山崎圭一さん(41)=同県志免町。現役教諭が授業動画を投稿するのは珍しく、山崎さんの動画チャンネルを登録する人は約1万5千人、再生回数は700万回を超える。インターネット上で「ムンディ(ラテン語で「世界の」)先生」と呼ばれる山崎さん。「若手の社会科教諭にも、授業の参考にしてほしい」と話す。 《歴史の転換点の話をしたい。ここでは米国がどんどん繁栄し、恐慌に転落する姿を見ていきたいと思います》 1929年の世界恐慌について解説する動画。山崎さんが黒板に向かってチョークで書き込み、カメラに向かって説明する。教室のように見えるが、自宅の一室。撮影のために改装した。 山崎さんが動画を撮り始めたのは3年前。人事異動で高校を転任する際、世界史を教えていた2年の生徒から「転任後も先
福岡県警小倉北署に所属する40代の男性巡査部長が昨年末、既婚者であるにもかかわらず未婚の女性と結婚披露宴を開いたとして懲戒処分(減給)を受けていたことが13日、関係者への取材で分かった。県警は、警察庁が定める発表の基準を満たしていないとして処分を公表していない。処分は今月9日付。 関係者によると、巡査部長は既婚者であることを隠して女性と交際し、昨年11月下旬ごろ、北九州市若松区の結婚式場で披露宴を開いた。披露宴に巡査部長の親族が1人も参列しなかったことから女性側の親族が不審に思い、巡査部長を問い詰めたところ既婚者であることを認めたという。 披露宴と同じ日に、巡査部長が自身の親族に「監禁されている」などと電話で助けを求めたため、驚いた親族が110番。警察官が駆け付ける騒ぎとなり、問題が明らかになった。 当時、巡査部長は同署交通課に所属していたが、問題発覚後は自宅で謹慎しており、県警が詳
刑務所受刑者の勤労意欲を醸成する目的で行われている刑務作業の時間が、一般的な労働時間とされる1日8時間に達していない。出所者を雇う企業から「労働に耐えられる集中力がない」などの意見が寄せられたことを受け、法務省は全国8刑務所の約600人を対象に「8時間労働」を試験導入。受刑者には意外に好評だが、刑務所内の運営の問題もあり、定着には時間がかかりそうだ。 刑務作業は刑法に規定された懲役刑の一つ。受刑者は多くの時間を作業に費やしており、規則正しい生活を送らせることで社会復帰につなげる目的がある。 労働基準法では、1日8時間を超えて労働させてはならないと規定。刑務作業も同様に定められている。ただ、法務省によると、実際の作業は運動時間などを引いた7時間程度とされ、週に2、3回は入浴で1時間以上短縮されることもあるという。 日本労働組合総連合会の調査では、正規労働者の1日の平均労働時間は8・9時
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