4日は官公庁や多くの企業で仕事始め。静かだった街が動き始めた。福岡市への通勤圏として人口が増え続けている福岡県西部の前原市、二丈町、志摩町が合併して今年誕生した「糸島市」は、業務を本格的に開始。あわせて県警前原署も「糸島署」へと看板を掛け替えた。 糸島市の発足時の人口は約10万800人(昨年12月末現在)と、県内では春日市に次ぐ7番目の規模となる。福岡市に隣接する一方で、海、山の豊かな自然に恵まれ、農産物は「糸島ブランド」として成長してきている。 旧前原市役所の本庁舎前であった開庁式では、市長職務執行者を務める筒井秀来・旧二丈町長が、約200人の職員を前に「これまで育んできた歴史と地域資源を生かしながら一丸となって市民の福祉の向上と未来に向かって邁進(まいしん)したい」とあいさつ。玄関に新しく取り付けられた「糸島市役所」の看板を除幕した。新市長、市議を決める選挙は2月14日にある。