「建て直しを決めたのは、昔から我が家にあった思い出の樹木を、少しでも残したいから。売って更地になれば、木はすべて伐採されてしまいます。」(檀さん) 自身が生まれ育った家を20代で建て直した。数年前には区画整理で敷地が半分になり、3番目の家を建てることに。父である作家・檀一雄さんの蔵書や母の着物を整理し、見えてきたこと(構成=篠藤ゆり) 【写真】少女の頃、父・檀一雄さんと縁側で談笑する檀ふみさん * * * * * * * ◆家の建て直しで遺品の整理に直面 生まれた時から住んでいた場所に新しく家を建て直し、2018年の秋に引っ越しました。新居はそれまでと同じく、下の兄家族との二世帯住宅です。 20年近く前から道路の拡幅が始まり、うちも半分が、計画に引っかかっていました。ただ、母が高齢で認知症の症状もあったので、急激な環境の変化はよろしくないと思い、交渉の席にはつかずにきたのです。 15年4月
東京都心から東名高速道路で約1時間あまり。秦野中井インターチェンジに続く工業団地の大きな街区を抜けると、山間に神奈川県中井町の住宅地が現れる。その景色は、豊かな企業税収入を背景にした日本屈指の財政健全自治体という趣とは異なる、人口約9300人の典型的な過疎の町並みだ。 そんな静かな町のバス通り沿いにあるのが、本稿の舞台、「ワンステップスクール」(通称:ワンステ)の湘南校である。 ■「失敗しない男」は、「大人の引きこもり」を本当に救えているのか?<「不登校」や「ひきこもり・ニート」、「家庭内暴力」など、あらゆる若者の問題の修復に取り組んでおります> ウェブサイトにこう掲げる同校は、ひきこもり等の状態にある人を対象にした民間の自立支援施設だ。 運営母体は、一般社団法人若者教育支援センター(東京都港区)という、いかにもカタそうな名前だが、代表理事の広岡政幸氏は、家庭からのSOSを受ければ、自ら全
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