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2008年10月19日のブックマーク (18件)

  • 【梅田望夫観戦記】 (12) 佐藤康光棋王、現代将棋を語る

    午前中、渡辺竜王がこんこんと88分考えて65手目に▲7五歩と突いたわけだが、今度は羽生挑戦者が長考する番となった。70手目の△6六歩に84分考えた。いまは午後4時10分。終局は午後7時以降になるのではないかと予想されている。あと3時間以上、息詰まる勝負の時間が続いていくのだ。 控え室では佐藤康光棋王と米長邦雄会長の局面検討が続いている。その会話のなかで「現代将棋の悪いところが(渡辺さんの側に)出ているのかもしれない」という声が聞こえてきたので、そんなことも含めて、佐藤棋王にインタビューを試みた。 梅田「現代将棋の悪さが出たかもしれない、とおっしゃっていましたね。」 佐藤「悪さというか、弊害が。穴熊にすると手数計算がしやすいですから、過信しちゃうところがあるんですよね。玉の堅さに、というか、まぁ、遠さですかね。(9九玉と8八玉で)一手違うんですよね。そういう将棋も結構多いんですよ。顕著な例で

    【梅田望夫観戦記】 (12) 佐藤康光棋王、現代将棋を語る
  • 四段中村太地

    四段中村太地。棋士番号261、東京都出身、米長邦雄門下。1988年6月1日生まれのふたご座。今回のパリ対局で記録係りを担当している。私も、なかなか彼とは、接する機会がなかったが、今回の長旅で好青年ぶりを、とても強く感じることができた。人気が出て不思議でない。

    四段中村太地
    okadaic
    okadaic 2008/10/19
    これはいい写真。さわやか師匠のさわやか弟子。
  • 【梅田望夫観戦記】 (11) 昼食休憩、米長邦雄会長の局面解説

    昨日、佐藤康光棋王にお願いした、昼休憩時点での「5級向け解説」と「初段向け解説」と「五段向け解説」が好評だったので、指導対局に出かけている佐藤棋王に代わって、今日は米長邦雄会長に、二日目昼時点での「5級向け解説」と「初段向け解説」と「五段向け解説」をお願いすることにした。 「5級向け」 現在の形勢は、渡辺竜王のほうが玉が堅くて、羽生名人のほうの玉がやや危ない状態。そこで△6四角と打って徹底的に守ろうとしたのが、羽生名人の強いところです。 これによって5三の地点が堅くなったので、渡辺竜王は▲7五歩から攻めの方向を変えました。 難しい形勢です。 「初段向け」 渡辺竜王が攻めて、羽生名人が受けている局面です。4枚の攻めなら指しきらない。3枚の攻めだと攻め切れません。龍と金の2枚で攻めている。持ち駒には桂馬がある。もう一枚、駒がほしい。 そのためにですね、▲7五歩と突く手では、▲4五銀△同歩▲

    【梅田望夫観戦記】 (11) 昼食休憩、米長邦雄会長の局面解説
  • 【梅田望夫観戦記】 (9) 自信に満ちた手つきの真意は?

    一日目はゆったりと流れていた局面が、渡辺竜王長考の末の53手目▲2三角から、激しい急流へと転調した。これは「先手が決めに行った手」(米長)で、まさに激しい戦いが始まったわけであるが、ここからの羽生の指し手がなぜかすごく早いのだ。 △2三同金が3分、△6六歩はノータイム、△6七歩成は1分、△6九角は1分、△4七角成が3分、△6四角が4分。中盤の難所のわりに、あたかも「すべて読み切っているよ」と言わんばかりである。 特に、64手目の△6四角は自信に満ちたゆったりとした手つきで指された。「渡辺竜王は意表を突かれましたね。ここは30分以上考えるでしょう。」とは米長さんの言葉だが、果たして、ここで渡辺竜王の手が止まった。 このたび羽生竜王戦挑戦までの道のりで、トーナメント準々決勝の深浦戦と準決勝の丸山戦は、信じられないほどの大逆転勝利だった。 片上大輔五段は、この丸山戦について「衝撃」というタイトル

    【梅田望夫観戦記】 (9) 自信に満ちた手つきの真意は?
  • 【梅田望夫観戦記】 (8) 繰り返す「青と壮」の戦い

    羽生挑戦者の封じ手は△2四同歩であった。これで二日目の勝負が始まった。 すぐに渡辺竜王が▲同飛。ここまでは当然の推移である。 ▲同飛の局面での次の一手としては「△4五歩か△6五歩」という難しい選択肢があったので、△2四同歩の局面で封じた羽生挑戦者は、当然指される▲同飛の局面で何を指すかを一晩考えることができたわけである。そして△6五歩がほどなく指された。 渡辺竜王がこういう状況を避けるためには、▲2四歩の前の局面(選択肢がある局面)で封じなければならなかったわけだが、そうするためには二日目の残り持ち時間に一時間半近くの差がついてしまう。渡辺竜王は、その残り時間の差のほうを重視し、昨日午後5時台に、▲2四歩を指して、封じ手の権利を羽生挑戦者に渡したのだった。 これが封じ手と持ち時間をめぐる昨日の二人の駆け引きであった。 ところで、昨日の勝負どころの対局室の中で、私は「渡辺の青」「羽生の壮」を

    【梅田望夫観戦記】 (8) 繰り返す「青と壮」の戦い
    okadaic
    okadaic 2008/10/19
     「もう一冠は、ここに居ます」 ふ、ふかうらさーん!!(感涙)
  • 【梅田望夫観戦記】 (10) 記録係・中村太地四段の目

    ▲7五歩の局面で昼休憩に入った。 記録係の中村太地四段が、控え室に戻ってきた。 彼は、控え室の検討情報からは遮断された対局室で、ひとり対局者とともに読み続けていた。 そこで控え室に戻ってきた瞬間に、彼に話してもらうことにした。 黒子役の記録係に、対局途中の感想を尋ねるのは無理筋なのだが、中村四段は米長会長のお弟子さんであり、ブログ公開を前提に、以下のようなやり取りの中で、中村四段は現在の形勢判断についてこう語った。 米長「記録係の中村太地は、ここまで先輩たちの指し手に対し沈黙を貫いていたが、師匠の米長邦雄会長がどうしても喋れと言うので、師匠の命を受けて従わざるをえなかった。というわけで、形勢と、自分ならどっちを持ちたいかを喋りなさい」 中村「僕、今、羽生先生のほうを持ちたいですけどね。理由ですか? うーん……。△6四角がいい手だと思ったので。(予想していたかという問いに) 候補手の一つと

    【梅田望夫観戦記】 (10) 記録係・中村太地四段の目
  • 続・大平の挑戦!: パリ メルシー 梅田さん

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    オーベルジーヌ実レポ べ物の鼻塩塩(未だに通じるのかな) オーベルジーヌというカレーをご存知だろうか 都内にあるデリバリー専門のカレー屋で、 ロケ弁などで大人気の格欧風カレーが楽しめるらしい いいな〜 いいな〜オブザイヤー 都内の奴らはこんな良いモンってんのか 許せねえよ………

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  • なかなかこういう機会はない - Cablog Annex

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    okadaic
    okadaic 2008/10/19
    2006年時点のコメント
  • 声に出して読みたい手筋(1) - 将棋の神様〜0と1の世界〜

    局面を見なくてもわかる、指し手を追うだけで、心に響く将棋の手筋。さらに手筋から、その対局風景や両対局者の心情を想像することすらできたならば、それだけであなたは立派な「妄想初段」。*1 こうした手筋は「将棋の宝石」、暗誦することによってその宝石を「身体に埋め込む」ことができると著者は言う。 声に出し、身体で美しい手筋を覚えれば、意味はわからずとも潜在的な将棋の力を身につけることができる。 第1問 ▲2四歩  △同 歩 ▲同 銀  △同 銀 ▲同 角  △同 角 ▲同 飛  △1五角 ノーヒント。 第2問 ▲4三歩成 △同金右 ▲4四歩  △5三金 ▲5四歩  △5二金 ▲4三歩成 △同金左 ▲4四歩  △3三金 ▲3四歩  △3二金 ▲4三歩成 △同金右 ▲4四歩 ノーヒント。 解答は、「続きを読む」からどうぞ。 元ネタ たいていの方はお気付きになるだろう。声に出して読みたい日語 草思社

    声に出して読みたい手筋(1) - 将棋の神様〜0と1の世界〜
  • ShogiHacks: 声に出して読みたくない手筋

  • ものぐさ将棋観戦ブログ : 「声に出して読みたい手筋」を勝手に真似してみよう!

  • Super tournoi de shogi à Paris - Echecs 64

  • 【梅田望夫観戦記】 (7) 羽生世代の信頼関係

    昨日は午後6時定刻に、羽生名人が次の一手を封じた。その1時間半後の午後7時半に対局者・関係者一同が再集合し、ホテル内のレストランで夕をとることとなった。 二日制タイトル戦の一日目の夕は、両対局者を交え、関係者一同でとる。 むろん皆で和気あいあいと事をするわけだが、やはり戦っているさなかの二人が言葉をいっさい交わさないですむように、グループを大きく二つに分ける。昨夜は、中央に立会人、副立会人の、米長さんと佐藤さんが並んですわり、その両脇、米長さんの横に渡辺さんが、佐藤さんの横に羽生さんがそれぞれすわり、その周囲に適宜、関係者が席をとって歓談した。つまり渡辺グループと羽生グループに分かれ、二つの座が開かれるわけだ。 私が加わったのは、羽生さん、佐藤さんを中心とした集まりであった。 私はこれまでに二度、佐藤・羽生戦を観戦している(2005年と2008年の棋聖戦)。そのときは、今日の渡辺・羽

    【梅田望夫観戦記】 (7) 羽生世代の信頼関係
    okadaic
    okadaic 2008/10/19
    タイトル変わりました、写真も入りました
  • 夢輝: 決意と自信と信頼に不安・・・

    リンク: 竜王戦中継plus: 梅田望夫氏、竜王戦第1局を語る.を読み、 羽生先生との、新幹線内での会話が、衝撃的でした。 固い決意を語る、 自分への自信・・・いや、宿命と言っても良いかもしれません。 そのことを、信頼の置ける梅田氏に話すことによって、 より一層、決意をされたのでしょうか。 それとも、まだ竜王戦の挑戦者にもなっていない・・・ これから先の、対局への不安を払拭するためだったのでしょうか? 羽生先生が、どのような心理から、お話をされたのかは、 ご人にしかわからないことですが・・・ ふと、先月末の王座戦を思い出しました。 感想戦を、見学させていただいた際に、時折見られた、 羽生名人の複雑な表情。 もちろん、目の前の対局に、全神経を集中されていたのですから、 お疲れだったのでしょう。 でも、もしかしたら、王座戦からの解放感があったのでは・・・ と勝手に思ってしまいました。想像でし

  • 竜王戦開幕

    ブログは下記URLに引っ越しました。 https://www.toyama-shogi.com/ 日将棋連盟棋士。 今日から竜王戦が開幕。渡辺竜王に羽生名人が挑み、勝った方が初代永世竜王となる注目の七番勝負が始まりました。 第1局はパリで行われています。そのため時差があり、開始は日時間で16時、封じ手は夜中2時となります。 2日目も開始は16時、終局は平均的な時間を考えると夜中3~4時というところでしょうか。 この第1局では、棋聖戦で大好評だった梅田望夫さんのネット観戦記が、竜王戦中継plus内でリアルタイムでアップされています。 23時現在で4回アップされていますが、棋聖戦の時よりも時間的に余裕がある事もあってか、更に素晴らしい物だと感じています。 これだけの量は書く側ももの凄いエネルギーが必要でしょうし、読む側もエネルギーが要ります。しかしそれだけのエネルギーを費やす価値が高いもの

    竜王戦開幕
  • 【梅田望夫観戦記】 (6) みなぎる精気、匂い立つ成熟

    午後4時過ぎ、△3三桂が指された。 控え室の佐藤棋王と米長会長によれば「ここで▲9九玉とやります。もう一手▲6八金引と指されたら、後手からはもう手が出せません。△3三桂を指した以上、羽生さん、ここで仕掛けるかもしれませんね。」 どうもここが今日の勝負どころのようだった。二人の検討の手順を記憶して、羽生さんが指すまで、横に居ようと思い、私は対局室に入った。ちょうど渡辺竜王が▲9九玉と指したところで、羽生さんがあぐら姿で盤面を凝視しながら考えているところだった。 入室した瞬間、何かが違うと思った。 何だろう、何だろう、と私は思いながら、二人をさらに見つめた。 そしてわかった。 渡辺さんから若い精気のようなものがあふれ出ているのである。 そして羽生さんからは成熟が匂い立ってきているのだ。 少年時代から故・大山名人似だとも称され、若いけれど老成した印象の渡辺さんからは、十代の修行僧のような雰囲気が

    【梅田望夫観戦記】 (6) みなぎる精気、匂い立つ成熟