選択認めない戸籍法「合憲」=夫婦別姓、請求棄却-法の下の平等反せず・東京地裁 2019年03月25日18時09分 国に対する損害賠償請求が棄却され、記者会見するソフトウエア会社「サイボウズ」の青野慶久社長(左)=25日午後、東京・霞が関 結婚後もそれぞれの姓を名乗り続ける「選択的夫婦別姓」を認めない戸籍法の規定が、法の下の平等を定めた憲法に反するか否かが争われた訴訟の判決で、東京地裁の中吉徹郎裁判長は25日、規定を「合憲」と判断した。戸籍法の不備で精神的苦痛を受けたとする原告側の訴えを退け、国に対する計220万円の損害賠償請求を棄却した。原告側は控訴する方針。 中吉裁判長は判決で、「現行の法制度では、個人が社会で使用する法律上の姓は一つであることが予定されている」と述べた上で、戸籍法で旧姓使用を認めれば、「民法に基づいて改姓した側は、法律上二つの姓を持つことになる」と指摘。「別姓を認めない