ソフトバンクモバイルの快進撃が止まらない。昨年の携帯電話の契約純増数で業界全体の4割を独り占めし、トップを独走した。原動力は、米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を売りまくる実質0円商法だ。ただ、加入者の急激な増加に基地局の整備が追いつかず、「つながりにくい」「途切れる」といった利用者の不満も増幅しており、“もろ刃の剣”の危うさをはらんでいる。話題の比較CM 「つながらないスマートフォンなんて意味ないですよね」 「あれ、しゃべれないの?」 KDDIの携帯電話ブランド「au」のCMが話題だ。アイドルグループ「嵐」のメンバーが思わせぶりに語るせりふが、ソフトバンクを揶揄(やゆ)しているのは誰の目にも分かる。ソフトバンクのCMを連想させる白い犬まで登場させるという念の入れようだ。 業界2位のKDDIが焦るのは無理もないかもしれない。 「現在の2400万回線