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ブックマーク / eigato.com (54)

  • 【フランス映画祭】夜明けの祈り

    【作品紹介】 1945年12月のポーランド。赤十字で医療活動を行う若きフランス人女医マチルドのもとに、悲痛な面持ちで助けを求めるシスターがやってくる。修道院を訪れたマチルドが目の当たりにしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦しむ7人の修道女だった。そこにある命を救う使命感に駆られたマチルドは、幾多の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、孤立した彼女たちの唯一の希望となっていく…。(公式サイトより) 【クロスレビュー】 鈴木こより/真の人道支援とは生きる勇気を与えること:★★★★★ 女性だけの、無抵抗の修道院が兵士たちに襲われたという事実にまずショックを受ける。さらに、神に仕える女性が懐妊することを恥とし、誰にも助けを求められず、その事実を隠さなければならないという修道院ならではの窮地に言葉を失う。7人の修道女が同時に出産を迎えるという異常事態で、ひとりの

    【フランス映画祭】夜明けの祈り
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    okbc99 2017/06/27
  • イタリア映画祭2017を振り返る

    今年もGWの恒例行事として、有楽町の朝日ホールに通い、最新の気になるイタリア映画8を観てきました。女性ゲストが一人も来ないという状況で、映画祭がはじまるまでは正直「今年は地味だな・・・」なんて思っていましたが・・・。フタを開けてみれば、男性ゲストたちの茶目っ気たっぷりの振る舞いは微笑ましく、映画も笑いあり、問題提起あり、もちろんアモーレありで、味わい深いラインナップを堪能しました。今年はとくに「愛のために戦地へ」のピフことピエルフランチェスコ・ディリベルト監督(兼主演)のキャラクターと作品に魅了されました。 オープニングの挨拶で、作品選定の担当者も仰ってたけど、今年は若者を描いた作品が多く、また「未来ではなく今、この瞬間を生きる」という共通のテーマがあるように感じました。登場人物たちを突き動かす情熱、目の前の壁を越えて未知の世界に飛び込んでいく瑞々しい感性に、大いに刺激を受けたのでした。

    イタリア映画祭2017を振り返る
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    okbc99 2017/05/13
  • 『幸せなひとりぼっち』ハンネス・ホルム監督

    オーヴェ(ロルフ・ラスゴード)は自治会のルールを厳格に遵守し、近所の人たちと出くわすと些細なルール違反でも口やかましく言わずにはいられない偏屈ジジイ。買物に行けば店員に何癖をつけ、レジでゴネる面倒くさい人間だ。だから皆から「触らぬ神に祟りなし」とばかりに煙たがられている。そんな彼だが、気の毒な人ではある。最愛のを喪い、長年勤めた会社からもリストラされ、親友とは絶縁状態。そんな人生に絶望したオーヴェは自殺を決意するのだが、まさにロープを首にかけた瞬間、お向かいの家に引っ越してきたパルヴァネ(バハー・パール)の一家に騒動が起こり、自殺を邪魔されたとばかりに怒り狂った彼は外へ飛び出すが・・・。 頑固なオーヴェに対してまったく動じることなく、時に優しく、時に厳しく正直に接するパルヴァネとその夫と子供たちとの交流を通して、オーヴェは自分の過去を振り返り、人生を見つめ直していく。人間とはぶつかり合う

    『幸せなひとりぼっち』ハンネス・ホルム監督
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    okbc99 2016/12/29
    “喜びと悲しみを同時に表現できる場面が好きなので、悲劇とコメディの融合、そういうものを観客として観たいと思っています。”
  • 『ティエリー・トグルドーの憂鬱』ヴァンサン・ランドンさん

    ティエリー・トグルドー、51歳。家族はと障がいを持つ高校生の息子1人。エンジニアとして勤めた会社を不当に解雇され、21ヶ月失業中。ハローワークを回り、就職講座では容赦ないダメ出しをされ、面接にこぎ着けても不採用。そんな彼がようやく見つけた職はスーパーの警備員だが、その仕事は客の万引きから同僚の不正をも監視し、会社の上層部へ報告するというものだった・・・。 現在のフランスは頻発するテロ、移民・難民問題とともに、10%という高い失業率が深刻な社会問題となっている。ティエリーのようにささやかな生活を送りたいだけなのにそれを許してくれない状況は、フランスだけではなく日、そして世界のあらゆるところで起こっている。何とも厳しい雇用問題、格差社会の実態がリアルに描かれているのが作『ティエリー・トグルドーの憂』の特筆すべき点だ。歪な社会で心身を消耗していくティエリーの最後の決断に、あなたは何を思う

    『ティエリー・トグルドーの憂鬱』ヴァンサン・ランドンさん
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    okbc99 2016/09/11
  • “SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”が7月16日(土)より9日間、開催!

    長編部門では過去最多88の国・地域からエントリー、 厳選したノミネート12作品を上映など、今年も盛りだくさん! 次代を担う若手映像クリエイターの登竜門として2004年にスタートした「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」が7月16日(土)~24日(日)の9日間、開催される。開催に先がけ、6月2日(木)都道府県会館(東京・永田町)にて記者発表が行われ、オープニング作品、特別招待作品、コンペティション部門ノミネート作品をはじめとする全上映ラインナップが紹介された。 オープニング作品は、若手監督を抜擢して映画祭が製作! 熊谷まどか監督初長編作 『話す犬を、放す』がワールド・プレミア上映! 今年13回目となる映画祭のオープニングでは、熊谷まどか監督、つみき みほ、田島令子主演で描く人間賛歌『話す犬を、放す』がワールド・プレミア上映される。熊谷監督は2013年に『世の中はざらざらしている』が映画祭の短

    “SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”が7月16日(土)より9日間、開催!
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    okbc99 2016/06/17
  • (ライターブログ)イタリア映画祭2016を振り返る

    今年もGW恒例のイタリア映画祭が開催され、東京会場では全14作品が上映された。トークセッションの内容や公式カタログをみると、今年のテーマは「愛」とか「アイデンティティ」のようだ。たしかに、どん詰まりの状況のなか現状を変えていけるのは暴力ではなく愛であり、また周りに流されることなく自分を貫く勇気である、ということを訴えた作品が多いような気がする。少しも良くならない政治や日常にはびこるマフィアの存在、あるいは家族や他人が押し付ける自分像。自分らしく生きることを制限する“縛り”に対して、諦めることなく立ち向かう人物像が今のイタリアでは共感を呼び求められている、ということなのかもしれない。それも特別な人ではなく、社会的に弱者や負け組といわれる人が主人公である作品が多いという傾向も(全ての作品を観たわけではありませんが…)。以下は鑑賞作品のレビューで、一部上映後のQAのコメントなども引用しています。

    (ライターブログ)イタリア映画祭2016を振り返る
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    okbc99 2016/05/09
  • 『カプチーノはお熱いうちに』フェルザン・オズペテク監督インタビュー

    でも大ヒットした『あしたのパスタはアルデンテ』のフェルザン・オズペテク監督の最新作がいよいよ公開される。イタリア・アカデミー賞で全11部門にノミネートされ、今年5月に開催されたイタリア映画祭2015でも好評だった話題作だ。“Allacciate le cintura(シートベルトをお締めください)”という原題も納得の波瀾万丈のドラマ。恋も仕事も手に入れたヒロインが遭遇する人生の乱気流とは・・・ オズペテク監督といえば、シリアスなテーマの中にもユーモアや人間味に溢れた会話劇だったり、個性的な人物たちをより魅力的にみせる演出が光るが、今作も苦しみを抱えたヒロインを取り巻く、刺激的で豊かな人間模様が見どころになっている。 イタリア映画祭の上映に合わせて来日した監督に、作のアイデアの源から注目のイケメン俳優、さらには監督がこれまでこだわり続けてきたセクシャリティに関することまで、たっぷりとお

    『カプチーノはお熱いうちに』フェルザン・オズペテク監督インタビュー
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    okbc99 2015/09/16
    “「なぜいつもゲイの人物を撮るのですか」と聞かれた時に、「僕がゲイの役を作っているのではなくて、他の監督が取り除いているんです」と答えます。”
  • スウェーデン映画祭 2015、シルバーウイーク(9/19〜9/25)に開催決定

    秋の大型連休シルバーウィーク(9/19〜9/25)に、渋谷ユーロスペースにて、“スウェーデン映画祭 2015”開催される。ベルイマンの最高傑作『ファニーとアレクサンデル』5時間超のオリジナル版や、大ヒット上映中『フレンチアルプスで起きたこと』のリューベン・オストルンド監督未公開2作品など、バラエティーに富んだ新作を含めた珠玉の11作品が一挙上映される。 《リューベン・オストルンド監督特集》 リューベン・オストルンド監督 ワン・シーン、ワン・カット、固定カメラでの撮影。長回しで観客を挑発し不安に陥れる。意外な角度からの問題の提起。『フレンチアルプスで起きたこと』がヒットし、日でも注目度が高くなっているリューベン・オストルンド監督の特徴は、そんなところだろうか。 近年、彼のプロデューサーでありパートナーであるエリック・ヘメンドルフとともに、革新的映像作家を集めたクリエーター集団「ヨーテボリ派

    スウェーデン映画祭 2015、シルバーウイーク(9/19〜9/25)に開催決定
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    okbc99 2015/08/25
  • 【SKIP CITY IDCF】スウィング!

    【SKIP CITY IDCF2015】長編コンペティション部門 オープニング・タイトルから驚かされる。えっ、これがハンガリー映画!?と。60年代風のアニメーション・タイトルにかぶさる音楽は、アンドリュー・シスターズの歌う♪シング・シング・シング。まるで昔のハリウッド映画のようだ。 なぜこのタイトルか。人生に行き詰った、世代も全く異なる3人の女性が作るジャズ・ボーカル・グループのコンセプトが、なんとアンドリュー・シスターズなのである。彼女たちは30年代から60年代にかけて活躍した3人姉妹の歌手で、第二次大戦中には、慰問にも積極的に出掛け人気を博し、凸凹シリーズやビング・クロスビー&ボブ・ホープ『南米珍道中』などの映画にも出演した。戦時中は枢軸国としてドイツと行動を共にし、戦後はソ連の衛星国となり、アメリカが常に敵国だったハンガリーで、果たしてアンドリュー・シスターズは、どれほど知られた存在

    【SKIP CITY IDCF】スウィング!
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    okbc99 2015/07/13
  • 『きみはいい子』呉美保監督インタビュー

    昨年、『そこのみにて光輝く』がモントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめ数多くの監督賞を受賞し、高い評価を獲得した呉美保(お・みぽ)監督。最新作『きみはいい子』が先週末27日から公開中だ。中脇初枝による短編5を収めた同名原作をもとに、親から虐待された過去を持ち、自分も娘に手をあげてしまう母親、学級崩壊の問題に直面する若い教師、認知症の症状が出始めた女性などのエピソードを描く。現代社会が抱える問題を扱いながらも、希望と優しさにつつまれた作品に仕上がっているのは、真摯に、登場人物にそっと寄り添うような呉監督の演出によるところが大きい。呉監督人にお話をうかがった。 -作を監督することになった経緯を教えてください。 もともとプロデューサーから映画化を前提に原作をいただいたのですが、1つの読み物としてすごく好きなだなって思えたんです。いま社会で問題になっているような事象を抱えた人たちの話な

    『きみはいい子』呉美保監督インタビュー
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    okbc99 2015/07/04
    (宿題の成果を語る場面は)“高良さんが子供たちに質問していく横をカメラマンさんに手持ちでついて行ってもらい、ほんとに何が出てくるか分からない言葉を順番に拾っていくという方法をとりました。”
  • “SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015”が7月18日(土)より9日間、開催決定!

    SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が、今年も7月18日(土)~26日(日)に、埼玉県川口市にて開催される。同映画祭は、世界に先駆け、Dシネマ(デジタルシネマ)にフォーカスした国際コンペティション映画祭として、2004年より開催、今年で12回目を迎える。 開催に先がけ6月3日(水)、永田町・都道府県会館にて記者発表が行われ、コンペティション3部門(長編、短編、アニメーション)のノミネート作品を含む全ラインナップが発表された。 オープニング上映は、過去映画祭ノミネート監督が地元川口を舞台に描く『鉄の子』で、こちらは、映画祭出身監督の新作を映画祭実行委員会がプロデュースするユニークなプロジェクトとなっている。若手映像クリエイターの発掘・育成支援を目指す映画祭の飛躍を懸けた新企画に、期待が膨らむ。 次代を担う新たな才能の発掘を目指す長編部門(国際コンペティション)は、世界74の国と地域から469

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    okbc99 2015/06/09
  • 【TIFF】ドリンキング・バディーズ(コンペティション)

    監督:ジョー・スワンバーグ 出演:オリヴィア・ワイルド、ジェイク・ジョンソン、アナ・ケンドリック、ロン・リビングストン 作品解説(公式サイトより) ビール工場勤務のケイトとルークは心許しあう仲。互いに恋人を伴って旅行に行くと微妙な展開に…。旬の俳優たちが自然体の演技で魅了する、現実味溢れるラブ・コメディ。インディーの気鋭ジョー・スワンバーグ監督のセンスに注目! ゼロ年代後半から米インディペンデント映画界で注目されてきたジョー・スワンバーグは、俳優として多数の作品に出演する一方、小規模のクルーでフットワーク良く監督作品を製作し続けている(2011年の監督作品はなんと7にも及ぶ!)。作では製作規模は拡大したが、完成台を作らないまま現場で俳優とセリフを作りあげる即興演出は変わらず、男女の友情と恋の微妙な関係を、カジュアルに、そして極めてナチュラルでリアルな肌触りのコメディに仕上げることに成

    【TIFF】ドリンキング・バディーズ(コンペティション)
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    okbc99 2015/05/19
    『ドリンキング・バディーズ』なんかはメジャー進出したマンブルコア映画ということでいいのかな。
  • 映画『深夜食堂』

    『孤独のグルメ』と双璧を成す夜のドラマ、『深夜堂』が映画化された。原作漫画は現在も連載中、ドラマもシーズン3まで制作された人気シリーズである。 繁華街の路地裏にある深夜0時~朝7時頃まで営業している小さな料理屋。メニューは豚汁定にビール、酒、焼酎だけ。あとは勝手に注文すれば店にあるもので出来るものなら何でも作ってくれる。深夜という時間帯のせいか、職種も生活環境も様々な人が集まるが、マスターの営業方針と接客は誰が相手であろうと変わる事はない。そんな店に集まる客たちが繰り広げる様々な人生模様を描いたお話。 原作漫画からずっとファンだった筆者から見て、今回の映画化には実は複雑な思いがあった事を先に話しておこう。漫画『深夜堂』の良さは、短いページ数で終わるがゆえに、逆に深い印象を与えるところだと思っていた。それは五七五だけで受け取る側の心に響く俳句の様なもの。それが30分のドラマになり、マ

    映画『深夜食堂』
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    okbc99 2015/01/31
  • ウディ・アレンの最新作『マジック・イン・ムーンライト』はコリン・ファース主演のラブコメディ!

    ウディ・アレン監督の最新作は、光きらめく南仏を舞台に、名優コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)と人気女優エマ・ストーン(『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ)を主演に迎えた、とびきりのロマンティック・コメディ! 1920年代、紺碧の海と美しい庭園が広がる南仏のリゾート地が舞台。他人を騙し、騙されまいとする皮肉屋の人気マジシャン(コリン・ファース)と、他人の心を見透かし、見透かされまいとする占い師(エマ・ストーン)が、こじれてもつれ合う駆け引きを繰り広げる。すべてが対照的な男女の恋の行方を極上のユーモアで映し出す、アレン監督の“魔法とトリック”に心躍る作品。 2015年4月11日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ他にて全国公開が決定! 【STORY】 この世に魔法や超能力など絶対に存在しないと信じる英国人マジシャン、スタンリーが、ある大富豪が入

    ウディ・アレンの最新作『マジック・イン・ムーンライト』はコリン・ファース主演のラブコメディ!
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    okbc99 2014/12/24
    “2015年4月11日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ他にて全国公開が決定!”また丸ピカでウディ・アレン新作が観られるのか
  • 【FILMeX】ディーブ(コンペティション)

    第一次世界大戦中のアラビアと、時代背景がまったく同じということもあって、どうしてもこの作品は、『アラビアのロレンス』と比較したくなってしまう。映画の中で、T・E・ロレンスは「砂漠は清潔なところが好きだ」と、その印象を語った。デヴィッド・リーン監督が撮った砂漠は、ゴミもなく、人が歩いた跡もなく、ただ、風が織りなす風紋が、美しい模様を描いている。ピュアで神秘的で、時に残酷さを見せつける砂漠。後半その砂漠が血に汚れる時、ロレンス同様、砂漠もまたその純粋さを失ったとでも、言いたくなるような演出がなされている。『ディーブ』で描かれる砂漠は、遠目には『アラビアのロレンス』の、あの舞台を再び訪れたかのような錯覚を起こすが、近くによれば死体には蝿が群がり、死の匂いが辺りを支配している場所として描かれている。アラビアの砂漠独特の、岩山を通り抜ける細い道は、文字通り死の谷であり、ロレンスのように、歌声をこだま

    【FILMeX】ディーブ(コンペティション)
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    okbc99 2014/12/02
  • 【FILMeX】彼女のそばで(コンペティション)

    監督:アサフ・コルマン 脚:リロン・ベン・シュルシュ 撮影:アミット・ヤスール 出演:リロン・ベン・シュルシュ、ダナ・イヴギ、ヤコブ・ダニエル・ツァダ 【作品解説】 (東京フィルメックス公式サイトより) ハイファの雑然としたアパートに障がいを持つ妹ギャビーと暮らすシェリ。だが、ギャビーがデイケアサービスの女性と親しい関係を築き始めたことにより、姉妹の濃密な関係は揺らぎ始める。あたかもその埋め合わせをするかのように、シェリはボーイフレンドのゾハールをアパートに同居させるが……。姉妹の抜き差しならない関係をパワフルに描いたアサフ・コルマンの鮮烈な監督デビュー作。コルマンのリロン・ベン・シュルシュが脚を担当するとともに、シェリ役で主演。ギャビーを演じたダナ・イヴギは、イスラエルを代表する名優モーシェ・イヴギ(『若さ』第14回フィルメックスで上映)の娘。この二人の演技のぶつかり合いはこの映画

    【FILMeX】彼女のそばで(コンペティション)
    okbc99
    okbc99 2014/11/24
    お、評判いいね。RT @movie_and: 【FILMeX_2014】『彼女のそばで』(コンペティション)クロスレビュー -
  • 『100歳の華麗なる冒険』フェリックス・ハーングレン監督インタビュー:「年齢を重ねた人には素晴らしいストーリーがある」

    「ギャップ萌え」という言葉をよく耳にする。“異性が見せる意外性にグッとくる”ことを指す言葉だが、スウェーデン映画『100歳の華麗なる冒険』(11/8公開)も、およそそれと同じ原理で観客を魅了してくれる一風変わったコメディだ。 映画は主人公アランが100歳の誕生日に老人ホームを逃げ出すところから始まる。日では「きんさん ぎんさん」という100歳を過ぎても元気な双子姉妹が人気を博した時期があったが、このアラン、何がギャップなのかというと、100歳という言葉から思い浮かべる「ご長寿」や「好々爺」といったイメージからはほど遠い、かなりアブナイ爺さんなのだ。 ホームを飛び出したアランは、ギャングの手下とひと悶着起こし、その親玉から追われる羽目に。そのドタバタ劇の間に回想シーンが差し挟まれ、彼のこれまでの生涯が明らかにされていく。 幼い頃から独学で爆発物の知識を身につけるという、やっぱりアブナイ子供

    『100歳の華麗なる冒険』フェリックス・ハーングレン監督インタビュー:「年齢を重ねた人には素晴らしいストーリーがある」
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    okbc99 2014/11/08
  • 【TIFF】草原の実験:アレクサンドル・コット監督記者会見

    『草原の実験』のアレクサンドル・コット監督の記者会見が、10月30日行われた。「帰国したら、東京国際映画祭に招いていただいた事、この幸せな気持ちを必ず伝えたいです」と冒頭で述べていた監督、その翌日作品が、最優秀芸術貢献賞を見事受賞し、その喜びは格別なものであったことだろう。 広大な草原地帯。父と美しく優しい娘が、静かで平和な日々を送っている。そんな娘に、ふたりの青年が恋をする。その三角関係を追ったこの作品には、セリフがない。しかもそれが不自然ではないという、不思議な映画である。一体この作品の脚はどのようになっているのだろうか。 「脚に、セリフがない。こうしたものを書くときには2つのアプローチがあります。 1番目としては、脚を書いてそのとおり撮ること、2番目としては、シーンを思い描いてそれを書くことなのですが、私は2番目のやり方で書きました。いわゆる来の意味での脚は、ほとんどなかっ

    【TIFF】草原の実験:アレクサンドル・コット監督記者会見
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    okbc99 2014/11/04
  • 『美女と野獣』クリストフ・ガンズ監督インタビュー

    人を愛し、愛されなければ人間の王子の姿に戻れない野獣と、薔薇を盗んだ父親の身代わりとして、その野獣の城に囚われの身となった美しい娘ベル――。そんな『美女と野獣』の物語と言えば、何を真っ先に思い浮かべるだろうか。日ではディズニーのアニメか、劇団四季によるミュージカルかもしれない。ところがこの物語、実はフランスが原産国。1740年にヴィルヌーヴ夫人が発表し、その後多くの国で、絵映画、アニメ、ミュージカルなどにアレンジされ、現在に至っている。 今回、原作を徹底検証し映画化に臨んだのは、フランス出身、『ジェヴォーダンの獣』(01)などで知られるクリストフ・ガンズ監督だ。野獣役にヴァンサン・カッセル、ベル役にレア・セドゥというこの上ないキャストを得たガンズ監督は、ポットもお皿もキャンドルも歌わないし踊らない、大人が鑑賞するにふさわしい、気品あふれる作品に仕立て上げた。今回、作のプロモーション

    『美女と野獣』クリストフ・ガンズ監督インタビュー
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    okbc99 2014/10/25
  • 『レクイエム 最後の銃弾』『ファイアー・レスキュー』

    民主派による大規模デモの動向が高い関心を集めている香港。映画館にも今、香港映画の熱い風が吹いている。 『レクイエム 最後の銃弾』、『ファイアー・レスキュー』の“ザ・漢(おとこ)映画”2が現在公開中だ。友情、裏切り、火花散るアクションに、ツッコミどころ満載でも力技で押しまくるストーリー展開は往年の香港映画好きにはたまらない。 『レクイエム 最後の銃弾』は、麻薬捜査に命をかける男たちを描いたポリスアクション。強い絆で結ばれた3人の警官を、ラウ・チンワン、ルイス・クー、ニック・チョンが演じている。この3人、とにかくキャラも顔も濃い。こんな濃い3人が幼馴染みで、かつ同じ警官になっているという設定がそもそもかなり強引なのだが、そこはさらっと流してほしい。 敵はタイの大物麻薬王。3人はタイに乗り込むが、そこで展開される大掛かりな銃撃シーンの迫力は見どころの一つ。一気に手に汗握り、その意外な結果に呆然

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    okbc99 2014/10/15
    “こんな濃い3人が幼馴染みで、かつ同じ警官になっているという設定がそもそもかなり強引なのだが、そこはさらっと流してほしい。”