【作品紹介】 1945年12月のポーランド。赤十字で医療活動を行う若きフランス人女医マチルドのもとに、悲痛な面持ちで助けを求めるシスターがやってくる。修道院を訪れたマチルドが目の当たりにしたのは、ソ連兵の蛮行によって身ごもり、信仰と現実の狭間で苦しむ7人の修道女だった。そこにある命を救う使命感に駆られたマチルドは、幾多の困難に直面しながらも激務の合間を縫って修道院に通い、孤立した彼女たちの唯一の希望となっていく…。(公式サイトより) 【クロスレビュー】 鈴木こより/真の人道支援とは生きる勇気を与えること:★★★★★ 女性だけの、無抵抗の修道院が兵士たちに襲われたという事実にまずショックを受ける。さらに、神に仕える女性が懐妊することを恥とし、誰にも助けを求められず、その事実を隠さなければならないという修道院ならではの窮地に言葉を失う。7人の修道女が同時に出産を迎えるという異常事態で、ひとりの