元は『SAPIO』2016年7月号に掲載された岸建一氏の記事で、「ZAKZAK」や「NEWSポストセブン」に転載されている。 『帝国の慰安婦』著者批判に熱中する日本の正義オタク│NEWSポストセブン 「オタク」とは何か。それは、強力な「排除の論理」を持っていることだ。ピンポイントな共通項で結びついたオタクたちにとって、仲間内での互いの批判は御法度だ。オタクは、異論や批判を加える相手を「敵」と見なす。 「オタク」も相互批判するし、もちろん付和雷同もする。おそらく何らかの共通項で結びついた一般人と同じくらいに。 そもそも思想の傾向が似ているということで集団をくくれば、共通項を持たない人々より互いの衝突が少ないのは当然だろう。 政治系、とりわけ「リベラル」を自称する左翼の世界にもオタクたちは存在している。アイドルオタクなどと異なるのは、リベラル左翼系の「オタク」は、自分たちが「オタク」であること