Go言語で開発を続けていると、便利な言語機能ゆえについ陥ってしまう非推奨なコーディングパターン=アンチパターンが存在します。本記事では、広範なカテゴリーにわたるアンチパターンとその改善策を、具体的なコード例とともに解説します。各アンチパターンについて、その状況と文脈、問題点(保守性・性能・正当性への悪影響)、そして推奨されるベストプラクティスや改善例を示します。 コーディングスタイルにおけるアンチパターン まずは基本的なコーディングスタイル上のアンチパターンです。これらはコードの可読性や意図の明確さを損ね、場合によってはバグの温床にもなりかねません。 Blank識別子(_)の不必要な乱用 アンチパターンの文脈: Goでは使わない変数を表すためにブランク識別子_が使えますが、不要な場面で乱用するケースがあります。例えばforループでインデックス変数を使わないのに_で受けてしまう、あるいはマッ
