衰弱したオオウナギ「うな太郎」を見つめる幕亀太郎さん=長崎市野母崎樺島町で2011年2月23日午後0時40分、下原知廣撮影 長崎市野母崎樺島町の井戸にいる体長179センチのオオウナギ「うな太郎」が24日、惜しまれながら死んだ。推定30歳で、数日前から衰弱していた。「何とか生き延びて」という地元の人たちの願いはかなわなかった。 うな太郎は86年12月、旧野母崎町が鹿児島県の養鰻場から購入した。昨年10月時点の体重は約12.6キロで、昨夏の猛暑などの影響からか前年より2.1キロ減っていた。 祖父の代からオオウナギの世話をしている幕(まく)亀太郎さん(86)は「20年余り自分の子のように愛情を持って育ててきた。あと4、5年は生きてほしかった」と残念そう。妻静代さん(80)も「夫は、夜中に目が覚めてもウナギを見に行っていた。夫あってのウナギ、ウナギあっての夫だったのに……」と声を落とした。 オオウ