ミトラス神浮彫 2-3世紀 (ルーヴル美術館) 牡牛を屠るミトラス神と2人の脇侍神カウテス、カウトパテス。ルーヴル美術館ランス別館所蔵。 ミトラ教またはミトラス教またはミスラス教(英語: Mithraism)は、古代ローマで隆盛した、太陽神ミトラス(ミスラス)を主神とする密儀宗教である。 ミトラス教は古代のインド・イランに共通するミスラ神(ミトラ)の信仰であったものが、ヘレニズムの文化交流によって地中海世界に入った後に形を変えたものと考えられることが多い。 紀元前1世紀には牡牛を屠るミトラス神が地中海世界に現れ、紀元後2世紀までにはミトラ教としてよく知られる密儀宗教となった。ローマ帝国治下で1世紀より4世紀にかけて興隆したと考えられている。しかし、その起源や実体については不明な部分が多い。 近代になってフランツ・キュモン(英語版)が初めてミトラス教に関する総合的な研究を行い、ミトラス教の小