韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、乗客を置いて逃げたとして逮捕され、遺棄致死罪などで起訴された船員、イ・ヨンジェ被告(56)が8日までの自身の公判で「頭のいい人間は生き残った」と発言し、遺族の怒りを買っている。韓国メディアが伝えた。 セウォル号では「救命胴衣を着て船室で待機しろ」との船内放送が沈没直前に繰り返し流れ、これに従った高校生ら多数が脱出の機会を失ったとみられている。3日の南西部、光州地裁での公判で発言を聞いた傍聴席の遺族は「うちの子がばかだから死んだというのか」と声を上げた。 イ被告は船が傾いた時点で勤務した部屋から出て脱出が容易な廊下で待ち、最初に到着した救命ボートに飛び移った。待機中、生徒らに脱出を呼び掛けず、そばで血を流して倒れていた船の調理師を見捨てて逃げたとされる。(共同)
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