民主党政権で原発事故担当相や環境相として東京電力福島第1原発事故の対応にあたった。事故直後から水を巡っては本当にいろいろなことが問題になった。 当初は放射性物質に高濃度で汚染された水の流出が止められず、国際的に批判を受けた。時間がたつと炉心を冷やすために大量の汚染水が出て、これをどう処理するかという問題にも直面した。多核種除去設備「ALPS(アルプス)」もその対応策の一つだ。 最後までどうしても処理できなかったのがトリチウムで、そのためにタンクに貯蔵するという選択をした。 しかし、事故から8年半以上が経過した今、どこかで決断をしなければならない。当時、事故対応にあたったものとして非常に重たい課題を積み残してしまったという思いがある。その責任をとる意味も含めて、きちんと処理したうえで海洋放出すべきだと考えている。 決断までの時間はあまりない 一つはスペースの問題だ。原発の敷地は福島県大熊町と
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