ブリヂストンは1日、第42回東京モーターショーの会場で、空気が不要なタイヤの試作品「エアフリーコンセプト」を発表した。空気の代わりに樹脂を使ったスポークで重さを支える仕組み。会場では試作品を搭載した電動カートが公開された。乗用車に搭載するための開発も進められている。 一般のタイヤは、ゴムのチューブの中に空気を入れて膨らませて重さを支えるが、今回発表されたタイヤは、表面のゴムの内側に樹脂製のスポークを網の目のように複雑に張り巡らせて重さを支える。 樹脂製のスポークとゴムでできているため、100%再生可能で環境性能が高く、また、パンクの心配もないため安全だという。森本芳之常務執行役員は「環境、安全、快適を高い次元で達成するタイヤ」と話した。