昨年末から、飼い猫が一匹ずつ死んだ。 なにかの毒の入った餌を喰ったか、もしくは殺鼠剤や枯葉剤のかけられた雑草を喰ったか。 三ヶ月ごとに一匹死んだ。 二日ほど姿がみえないと思ったら、体中にゴミや枯葉をつけて、口から涎をダラダラ流して戻ってきた。 小屋の中の寝床に寝せておいたが、もう今日で死ぬかと思ったあたりになると、力を振り絞って畑の上の茂みの方に這っていって藪の中で隠れるようにして息耐えた。 三匹目の猫は、毛玉取りの雑草を餌を喰ったすぐあとに喰い、せっかく与えた餌をゲーゲー吐く吐き癖がついていたせいか、他の猫よりも数日持ったが逆に言えば苦しみが長引いただけだ。 許せん。 許せない。 怒りに震えて血圧が上がりすぎて気分が悪くなり寝込むことも初めて経験した。 誰だ。