著者は、イタリアの「26年間三ツ星を保ち続けている、伝説のレストラン」で、創業者の一族以外ではじめての副料理長に抜擢されるという輝かしいキャリアを積み、東京の「ラッセ」というイタリアンレストランを経営しているのです。 『note』の記事が話題になり、書籍化されたこの本。 正直なところ、僕の第一印象は、あまり良いものではなかったのです。 ああ、また奇抜なことをわざわざやって、話題づくりをしようとしている人の本か……サイゼリアでバイトしている時間があるなら、自分の店のことをなんとかすればいいのに……って。 この本のなかでは、自らの行動指針としている 「サバンナ思考」(危機感を持ち続け、一つでも多くのことに気づき、すぐに行動する、というサイクルをなるべく早く繰り返していく)と 「マヨネーズ理論」(自分でマヨネーズの作り方を一から研究するよりも、美味しいマヨネーズを作れる人に、作り方を教えてもらう