シャープは今年度中に、タブレット端末の販売に再び参入する方針だ。製品企画を自社で手がけ、生産は親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業に委託することを検討している。主力の液晶パネル工場の稼働率を上げるねらいもある。 シャープはかつて、「アクオスパッド」というタブレット端末を製造、販売していたが、経営難に陥っていた2015年に製造をやめ、その後新商品を出していなかった。再参入後は、主に国内外の企業など向けに販売する考えだ。 鴻海出身の戴正呉(たいせいご)社長は今月15日の退職者の会合で、シャープ製品の品ぞろえを増やす考えを示した。生産を受託する鴻海グループとの相乗効果も見込めるとみている。
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