東日本大震災の被災地で相次いでいる公共工事の入札不調。各県は建設作業員の人件費の引き上げや入札制度の柔軟運用などに取り組んでいるものの、工事費の高騰に追いついていないのが実情だ。震災から1年半以上が経過したが、地元住民らからは「いつになったら復旧できるのか」と悲鳴が上がっている。 宮城県石巻市雄勝(おがつ)町の半島部。点在する漁港の一つ、大須漁港は地盤沈下したため潮位が上がると海水が岸壁を超えて押し寄せる。 7月26日、岸壁をかさ上げし防潮堤を整備する工事の入札があったが成り立たず、現在も業者を募集している状態だ。津波で消波ブロックも消えたため、港の中でも船が大きく揺れる。「大きな台風が来れば波で船が壊れる。心配だ」。近くに住む60代の漁師は不安そうな表情を浮かべた。 石巻市発注の災害復旧工事は4月以降、約半数が不調だった。特に資材や作業員を運ぶ費用がかさむ半島部の漁港で深刻だ。県内全体で
東日本大震災:旬のサンマで恩返し 宮城・女川、都のがれき処理に 20日、日比谷公園で6万匹「収穫祭」 /東京 6万トンのがれき処理を、6万匹のサンマでお返し−−。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町の漁業関係者らが20日、日比谷公園(千代田区)で来場者に旬のサンマを無料で振る舞う「おながわ秋刀魚収穫祭」を開く。震災がれき受け入れをいち早く表明した都への恩返しとして企画された。 女川町は津波で町内の建物の8割以上が被災し、町民の1割近い874人が死亡または行方不明になった。発生したがれきは44万トンに上り、広域処理に真っ先に手を挙げた自治体が東京都だった。昨年12月から受け入れが始まり、今年9月までに1万8000トンを処理。今年度内に6万トンが搬入される予定だ。 収穫祭を主催するのは女川魚市場買受人協同組合。女川港は全国有数のサンマ水揚げ基地で、10年度は約2万3061トンに上った。
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町の子供たちが撮影した写真展「女川、子どもたちの眼、子どもたちを見守る眼」が14日、平塚市役所1階ホールで始まった。ボランティア組織「手をつなごう・かながわの会」が開いた。18日まで。 同会は子供たちの目線で被災地の今を記録してもらうため、女川町の小中学生らにデジタルカメラ80台を贈った。写真展は、そのカメラを使って子供たちが撮影した約40点を展示。津波に流されず残った木の前にたたずむ少女の姿などが並ぶ。 同会代表でカメラマンの文月涼さん(44)は「被災地に住む子供たちの視点を見てほしい。被災した日常の風景がある」と話している。写真集も500円で販売し、売り上げは女川町に寄付される。【渡辺明博】
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