怖い話と仏教説話に関するonboumaruのブックマーク (3)

  • 民話の怖い話より 「鬼婆が血となり肉となる」 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 ある山奥の貧しい村に。 竹林に囲まれたぼろ屋がございまして。 老婆と孫娘が二人で暮らしておりましたが。 夜空に月が白く冴えた。 ある秋のことでございます。 高く伸びた竹がゆらゆら揺れる。 竹の葉がさらさら音を立てる。 風がかたかた板戸を鳴らす。 「おばば。寒くて眠られない」 「よしよし。おばばの布団へおいで」 おばばは齢六十で。 孫娘の志乃は十六で。 おばばには倅が三人おりましたが。 この数年で次々と亡くなってしまい。 残されたのはこの志乃ひとりでございます。 ほかに身寄りのないおばばは。 志乃を心底可愛がっておりました。 トハいえ、まだまだ子供と思っておりましても。 世間では十六といえばもはや年頃でございます。 現に、ひとつ夜着の中で身を寄せ合っておりましても。 志乃の体つきが小娘から娘に変わりつつあるのがよく分かる。 「志乃にもそろそろ婿を探してやらねばならんの

    民話の怖い話より 「鬼婆が血となり肉となる」 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2018/10/16
    福井の民話より
  • 瓜売り歩く人と馬 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 河内国のトある在に。 田夫がひとりございまして。 名を「石別(いそわけ)」ト申しましたが。 この男は瓜売りでございます。 育てた瓜をみずから売り歩いている。 その相棒を務めるのが一頭の馬。 牝馬でございますが、働き者で。 もっとも、好きで働いているのかどうかは分かりません。 トいうのも、主人の石別がこれが酷い男でございます。 欲の皮が突っ張ったとは、この者を言うのではないかトいう。 瓜を一つずつ縄でくくって繋ぎまして。 数珠つなぎにしたものをいくつもこしらえる。 それを山のように高々と馬の背に積んで運ばせます。 その重さたるや、馬の蹄が土にめり込んでしまうほどで。 あまりの重さになかなか馬の脚が前へ進みません。 するト、前を行く石別がキッと目を剥いて振り返りまして。 手にした木の細枝を鞭にして、馬の腹を力いっぱい叩きます。 ピシッ、ピシッ

    瓜売り歩く人と馬 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
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    onboumaru 2018/01/17
    日本霊異記より
  • 生き埋めの山芋が人を喰った話 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 平安の昔の話でございます。 陸奥国の介(すけ。次官)を務める者がございまして。 通称を大夫の介と呼ばれておりましたが。 この者は年を取ってから後を娶りました。 十五の娘を連れ子にした、いわく有りげな女でございます。 古今東西、地位ある年寄りに擦り寄る女に、 ろくな者がいたためしはございませんナ。 この者の後もまた、ご多分に漏れませんでして。 ハナから目的は金、金、金でございます。 常日頃から気弱そうな家来を物で釣って手懐けている。 そうして、ひたすらに時機を待っているのでございました。 ある時、大夫の介が長らく屋敷を留守にすることになった。 後はさっそく、この石麿ト申す家来を呼び寄せまして。 「お前のために前々から良い子がいないものか探していたのだが、とうとう見つけたよ。お前さえ気に入れば、今夜夫婦にさせてやるつもりだが、どうだえ」 ふと見やるト、その陰でもじ

    生き埋めの山芋が人を喰った話 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
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    onboumaru 2017/12/18
    今昔物語集より。
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