こんな話がございます。 ある村に、五人暮らしの一家がありました。 両親と子どもたち三人で、仲良く暮らしておりましたが。 ある時、母親が病に臥せりまして。 看病虚しく、帰らぬ人となってしまった。 子どもたちはまだ幼いですから。 「かかさん」の死をどうしても受け入れることが出来ません。 上の娘、中の娘、下の倅と、三人で毎日を泣き暮らしておりました。 父親は、そんな子どもたちの姿を見ると、不憫でならない。 どうにかして、男手一つでしっかり育ててやらないといけない。 トハ、思いましたが。 それもこれも、死んだ女房に対する義理からでございます。 ところが、こう毎日、子どもたちが泣いているのを目にしますト。 女房に対する自分の義理より、大事なものがあるのではないか。 子どもたちを癒やしてやることのほうが、よほど大事なのではあるまいか。 そう思うようになりまして。 そこで子どもたちを呼び集めて、相談をい
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