2017年4月4日のブックマーク (1件)

  • 吉田御殿 千姫乱行 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 番町皿屋敷ト申しますト。 これはもう、芝居の方で大変に名が知られておりますが。 あの皿を一枚、二枚――ト数えるくだりは。 実はある種の洒落でございます。 ト申しますのも、あれは元々「皿屋敷」ではない。 「更屋敷」ト書くのが当でございまして。 では、何故「更屋敷」が正しいのかト申しますに。 ここに、ひとつ恐ろしい由来が伝わっている。 時は元和元年五月七日。 大阪城は徳川方に攻め入られ。 今しも落城せんとしております。 茶臼山にて戦況を見守っていた家康公は。 城から火の手が上がるのを目にされまして。 「誰かある」 「ハッ――」 「城中へ忍び入り、千姫を救い出して参れ。厚き褒美を取らせるぞ」 「ハッ――」 千姫は言わずと知れた豊臣秀頼公の御簾中。 家康公には可愛い孫娘にございます。 ここで無事、姫を救出してくれば、これほどの勲功もございません。 ところが、敵陣はすでに火

    吉田御殿 千姫乱行 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2017/04/04
    講談「番町皿屋敷」より