2018年11月22日のブックマーク (1件)

  • 落語の怖い話より 「鰍沢(かじかざわ)」 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-

    こんな話がございます。 ご承知の通り、法華の総山ト申しますト。 身延山(みのぶさん)久遠寺でございまして。 これは山がちで知られる甲斐の国の。 さらに深い山の奥でございます。 ときは冬。 吹雪の激しい日のことで。 振り分け荷物の旅人が。 参詣道を急いでいる。 法論石から小室山。 毒消しの護符を授かりまして。 富士川を下って身延へ参るべく。 これから鰍沢(かじかざわ)へ出ようという。 駿府まで急流が下る富士川の。 大きな河岸(かし)のひとつが鰍沢。 折からの大雪に足を取られ。 日暮れまでに抜けられそうにもない。 とはいえ、野宿もしようにない。 行けども行けども雪景色。 このままでは凍え死んでしまう。 そう心細く思っておりますト。 遠くに人家がポツンと見えてきた。 「御免ください」 あばら家の板戸をドンドン叩く。 ガラリと出てきましたのはひとりの女。 どうかト一夜の宿を乞うト。 どうぞト中へ

    落語の怖い話より 「鰍沢(かじかざわ)」 | 砂村隠亡丸の余苦在話-よくあるはなし-
    onboumaru
    onboumaru 2018/11/22
    三遊亭圓朝作の三題噺より