「地頭」良さを見極めるために面接でよく使われている方法として「フェルミ推定」があります。回答の巧拙と入社後の活躍度には相関がないことが明らかになりました。人事コンサルタントの曽和利光氏が著書『人材の適切な見極めと獲得を成功させる 採用面接100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。 現在、Googleはフェルミ推定に否定的な立場 ■フェルミ推定などで測れる能力は限定的 約30年前、私が社会人になって人事部に配属された頃、まだ「地頭(じあたま)」という言葉は広がってはいませんでした。 以前は「地頭」と書けば、ふつうは「じとう」と読んで、鎌倉幕府の役職のイメージが強かったのではないでしょうか。現在の「地頭」は、辞書的には「教育によって授けられたものではなく、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考能力やコミュニケーション能力などをいう」とされています。 採用