ソフトウェア開発をしていると、他の人のコードや設計のレビューをすることが頻繁にある。これまでコードレビューや設計レビューというと、他の人の判断にケチをつけるようで心理的負担があった。最近は考え方が変わって、レビューに対する心理的負担は減っている。 少し前に『NOISE 上: 組織はなぜ判断を誤るのか?』という本を読んだ。この本では人間の判断には、専門家であってもばらつきがあるということが言われていた。それがノイズと本の中で言われているものだ。アメリカの裁判で、判事によって量刑のばらつきがあること、誕生日だったり、気温が暑かったり、そう言ったものでも判断の傾向が変わることなどが書かれていた。 ソフトウェアエンジニアがしている判断も、きっと似たようなノイズが含まれている。それは人間の性質としてしょうがないのかもしれない。だからレビューで複数の人間が独立に判断をする。違う意見になった時にはその中