§0.はじめに 二酸化炭素地球温暖化仮説は、幼稚な数値シミュレーションモデルによってのみ支持されたものであり、現実の気象観測結果とは大きな乖離を示している。気象シミュレーションモデルは、気象現象の基本的な条件すら満足できない欠陥モデルである。本稿では気象現象の基本的な問題である、下層大気の温度構造がどのようなものかを示し、二酸化炭素地球温暖化仮説、特に『暴走温室効果』というものがまったくの虚構に過ぎないことを示すことにする。 §1.惑星大気 1-1 地球型惑星 地球を含めて、太陽に近い方から水星、金星、地球、火星とその外側の小惑星帯までをまとめて『地球型惑星』と呼ぶ。その特徴は、中心から内側1/2の半径が金属、外側1/2が岩石によって構成されている。その成り立ちは、宇宙空間に漂っていた塵が太陽の周りに円盤状に回転を始め、次第に引力で引き合い塊となり、更に微惑星にまで成長し、これが互