朝井リョウによる小説『正欲』が、監督に岸善幸、出演に稲垣吾郎と新垣結衣を迎え、映画化されることが決定した。 【写真】映画『正欲』に出演する稲垣吾郎&新垣結衣 原作小説『正欲』は、2009年に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年には『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されると瞬く間に大きな反響を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作だ。朝井自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る通り、「共感を呼ぶ傑作か、目を背けたくなる問題作か」と評される内容に「この衝撃は読んでみないとわからない」「もう読む前の自分には戻れない」と、現在も続々と読者が増え続けている。 あってはならない感情なんて、この世にない。それはつまり、いてはいけない人間なんて、こ