近代国家時代において、家産制は時代遅れだと考えたマックス・ヴェーバーは夢想していたわけではない。それはハンソンとコプスタインも著書で指摘している。「家産制は、専門の官僚率いる国家に対し、軍事的にも経済的にも太刀打ちできなかった」 太刀打ちできないのはいまも変わらない。家産制には特有の、そして多くの場合、致命的な2つの欠点があるからだ。 1つ目はその「無能さ」だ。「権力者とその取り巻きの気まぐれが、国家機関の正常な機能に絶えず干渉している」とハンソンとコプスタインは書く。家産制政権は「現代の行政上の複雑な問題を管理する能力が恐ろしく乏しく」、「公的機関を機能不全にするのが関の山で、最悪の場合、国内経済を率先して食いものにする」。 トランプ政権はすでに、可能な限り多くの連邦機関を弱体化させることに熱心であるらしい。核兵器を安全に管理する職員や、鳥インフルエンザの蔓延を防ぐ職員を解雇したことが報
