最近目にする機会の増えた「洋楽不況」という言葉が事実であるなら、それは由々しき問題だ。なぜなら、「洋楽を聴く」という行為は、異文化を理解しようとする行為であり、それは結果的に自分自身を理解することにもつながる、とても大切な行為だからだ(少なくとも、僕自身にとってはそうだった)。自然災害や近隣諸国との軋轢によって、国内に目が向きがちな状況ではあるだろうが、そんなときだからこそ、外側に対する開かれた目線を決して忘れてはいけないと思う。 言わずと知れた世界的ロックバンド、WEEZERのフロントマンであるリバース・クオモと、ALLiSTERのフロントマンであり、J-POPをカバーした『GUILTY PLEASURES』シリーズでも知られるスコット・マーフィーがユニットを結成し、なんと全曲日本語のオリジナルアルバム『スコットとリバース』を完成させた。日本に対する深い愛情を持った二人は、声を大にして「