骨髄移植を受けた男性の精液を鑑定したところ、ドナーのDNAのみが検出されたこの男性は過去にパイプカット手術を受けており、これが精液内のDNAがドナーのみとなった原因と考えられる医学的に悪影響はないものの、こうしたDNAの混在は法医学の犯罪捜査に混乱を起こす恐れがある 「ドナーの人格の一部が患者に乗り移った」というようなオカルト話は、臓器移植ではよく耳にします。意識はともかく、移植を行うことで、患者は身体の一部にドナーのDNAを混入させることになります。 特に白血病などの治療で重要な骨髄移植は、血液を生産する造血幹細胞を移植するので血液に乗って身体の各部にドナーのDNAが現れることがあります。 ただしこれは、医学的には何の問題もありません。すでに成長した人間の身体に他人のDNAが現れたとしても、それが移植患者の身体の構造を変えてしまったり、性格を変えてしまうということは基本的にありえないから