ブックマーク / aniram-czech.hatenablog.com (57)

  • 『万引き家族』の謎と(私の)解釈 - チェコ好きの日記

    是枝裕和監督の『万引き家族』を観てきた。第一印象として適切かどうかはわからないが、「なんだか〈謎〉の多い作品だなあ」と、まずは思った。もちろんこの〈謎〉は、是枝監督が意図的に残したものだろうと思う。 しかし、これを書く前にすでにいろいろな人の感想や評を読んだのだけど、私が抱いた〈謎〉に言及しているものがなかった……。ので、もしかしたら私が変な部分に固執しているだけかもしれない。 (※以下は『万引き家族』のネタバレを含む感想なので「もう観た!」という人や「ネタバレ気にしない!」という人以外は注意して読んでほしい) 【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/予告 祥太の行動の謎 「謎だ!」と思った点はいくつかあるのだけど、今回の感想ではそのうちの一つを取り上げてみたいと思う。 樹木希林、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏と佐々木みゆが演じる6人は、「家族」として、狭い長屋に一緒に

    『万引き家族』の謎と(私の)解釈 - チェコ好きの日記
    oohaman5656
    oohaman5656 2018/06/22
    この家族、このままいくと新たな虐待とかもっとひどい犯罪とかになると思ってみてた。そうなると、この人たちの良き部分もだめになるし、翔太は本能的にひしひしとかんじてたんじゃないかな。
  • 2017年に読んで、面白かった本ベスト10 - チェコ好きの日記

    メリークリスマス! 今年も、読んで面白かったベスト10をまとめてみる。もし気になるがあったら、サンタさんにお願いしてみてください(今からじゃ遅いか)。 ちなみに2017年上半期編はこちら。年間ランキングなので一部重複しております。 aniram-czech.hatenablog.com 2016年編はこちら。 aniram-czech.hatenablog.com 10位 『珍世界紀行』都築響一 珍世界紀行 ヨーロッパ編―ROADSIDE EUROPE (ちくま文庫) 作者: 都築響一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/12/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 33回この商品を含むブログ (10件) を見る 全ページ閲覧注意な勢いで気持ち悪いなので、夜に読んではいけません。蝋人形博物館とか拷問博物館とかセックスミュージアムとか医学研究所とか、ヨーロッパの気持ち悪

    2017年に読んで、面白かった本ベスト10 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2017/12/25
    ヤマザキマリさんは好きだなあ
  • 想像力の向こう側 - チェコ好きの日記

    めちゃめちゃ暗い話なんだけども、数年前、あるブログを夢中で読んでいた。具体名は伏せるが、ブログ主の彼は、自殺を決意していた。 勤めていたエロゲーの会社を退職し、あとは働かずに貯金で生活、お金が尽きたところで死ぬという。ブログには、死をむかえるまでの日常が、丁寧な筆致で綴られていた。その人がブログに書いた最後の記事は、「これから樹海に行きます」だった。 もちろん、真偽は不明である。私がそのブログを発見したのは、最後のエントリが更新されてからさらに3年くらい経ったときだったので、ブログ主と交流したりとかはなかった。それでも、そのブログが悪趣味な嘘であったらどんなにいいかと思った。もしくは、「樹海に行きます」のエントリを更新した後、気が変わって「やっぱやーめた」ってなっていたら、とか。 ブログ主亡き後に読む、彼の日常は平坦だった。 朝起きて、朝をとって、近所の図書館に行く。一晩中かけてゲーム

    想像力の向こう側 - チェコ好きの日記
    oohaman5656
    oohaman5656 2017/08/11
    他者って大切だなあと思います。あと、弱ってくるとひとはどんどん想像力がなくなるし、視野が狭くなってくるような。犯罪が割に合わなくてもやってしまうのもそういうことのような。
  • よくある三角関係の話……にならなかった話、『オマールの壁』 - チェコ好きの日記

    男の子二人と、女の子が一人いるんですよ。三人は幼馴染なんですが、男の子二人がそろって一人の女の子が好きなわけです。まあ、よくある話ですね。だけどこの一人の女の子もちょっといけないところがあって、二人の気持ちを知っていながらどっちつかずの態度をとるもんだから、男の子二人が混乱するわけです。 女の子には兄がいて、この兄と男の子二人も仲がいい。だから主人公は、好きな女の子と、その兄と、それから三角関係でちょっとギクシャクしてしまっている親友に、会いに行くわけです。だけど、この「会いに行く」のが、すっごく大変なんですね。 なぜなら、イスラエルとパレスチナを分断している壁を、ロープでよじのぼって越えていかないといけないから。向こうの兵士に見つかったら、運が悪ければその場で銃で撃たれて殺されます。上の写真は私が先月パレスチナ自治区のベツレヘムで撮影した「壁」ですが、映画の冒頭でもちょうど同じような「壁

    よくある三角関係の話……にならなかった話、『オマールの壁』 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2017/07/28
    この映画、見ました。パレスチナの現実について初めてくわしく知りました。ありがとう
  • もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記

    村上春樹の『1973年のピンボール』を読んだのは高校生のときだったので、もう10年以上も前です。 当時読んだ感想を覚えている限りで率直にいえば、この小説は正直何も面白くなかった。ただ私の読解力がなかったといえばそれまでですが、だってめちゃくちゃ読みにくいし、その読みにくさを我慢してまで読み解かなければいけない何かがあるようには、高校生の私には到底思えなかったのです。 が、「今読み返すとどうなんだろう?」とちょっとした好奇心を抱いてしまったので、10年経った今もう一度読んでみました。結論からいうと、面白いか面白くないかでいえば、やっぱりあんまり面白くなかった。だけどせっかく読み直したので、10年前にはできなかったこの小説における「謎解き」を今、やってみようと思います。 ちなみに、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』を10年ぶりに読み返した感想も昔に書いています。 aniram-czech.h

    もう一度読む、村上春樹『1973年のピンボール』感想文 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2016/09/06
    もわっとした混沌なものを感じました。まだ整理されていない何者か。
  • 2016年上半期に映画館で観た映画のまとめ/『オマールの壁』など - チェコ好きの日記

    2016年が半分終わってしまいました。自分用メモも兼ねて私が上半期に映画館で観た映画をまとめます。映画館で観た映画なので、DVDなどでの視聴は含んでいません。全部面白かったので、公開が終わってしまったものもありますが、まだやっているやつもあるので気になるものがあったら観てみてください。 サウルの息子/ネメシュ・ラースロー 「サウルの息子」予告編 アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で、ユダヤ人である同胞をガス室に送る役割を担っていた特殊部隊「ゾンダーコマンド」の主人公を描いた映画。詳しい感想はSOLOに書いています。 「ゾンダーコマンド」を描いた映画にあなた独自の解釈を加えてみよう | チェコ好き - SOLO 2月後半からイスラエルに向かう旅に出る予定だったので、ユダヤ人を描いた映画があるなら観ておきたい、と思って観たのでした。 光りの墓/アピチャッポン・ウィーラセタクン 『光りの墓』

    2016年上半期に映画館で観た映画のまとめ/『オマールの壁』など - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2016/07/07
    光の墓み損ねました。いつか見たいです。FAKEはみました。痛かったです。感想を書けずにいます。
  • 〈無計画〉のすばらしさと難しさ/『家族無計画』感想文 - チェコ好きの日記

    紫原明子さんが最近上梓された、『家族無計画』というを読みました。 家族無計画 作者: 紫原明子出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2016/06/10メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る どんな内容かというと、実業家の家入一真さんと離婚された紫原さんが、その後の家庭生活のことや離婚前のことなどを綴ったエッセイです。cakesでその一部を読むこともできます。 cakes.mu ご家族についてのエッセイなので、お子さんを持ったファミリー向けなのかと一瞬思うんですけれども、これは子供がいない夫婦や、独身女性、独身男性であっても、どんな人にとっても興味深く読めるになっている気がします。 というわけで今回は、この『家族無計画』についての感想文を書こうと思います。 〈無計画〉のすばらしさ 前述したとおりこのは、著者の紫原さんがご自身の家庭について書いているものです。だ

    〈無計画〉のすばらしさと難しさ/『家族無計画』感想文 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2016/06/30
    そうなんですよね。少数者がきついところはだいたいのひともきついということなんだと思います。
  • 「収入が少ないので貯金ができません」をいかにして解決するか - チェコ好きの日記

    なぞなぞです。あなたは今、経済的な悩みを抱えています。具体的にいうと、収入が少ないせいか、なかなか貯金ができません。 さて、そんなお悩みを解決したいと思ったとき、あなたが読むのは次のA~Eの5冊のうちどれですか? A 『年収200万円からの貯金生活宣言』 B 『松浦弥太郎の新しいお金術』 C 『鈴木さんにも分かるネットの未来 (岩波新書)』 D 『離散するユダヤ人―イスラエルへの旅から (岩波新書)』 E 『逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)』 ★★★ 最初に種明かしをしてしまうと、なぞなぞといいましたが特に正解や不正解があるわけではありません。ちなみに私は上記の5冊、全部読んだことがあります。そして、A~Eは適当に並べたわけではなく、「収入が少ないので貯金ができない」という悩みに対して、Aに近いほど具体性が高い解決策を、Eに近いほど抽象性が高い解決策を提示してくれるを選んだつ

    「収入が少ないので貯金ができません」をいかにして解決するか - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/12/21
    哲学の本読んで、多少わかったのは、うんと生活でいやなことを経験したからだった。
  • 欲望にひた走った中村うさぎが逆に禁欲的であるという聖書のはなし/あるいは『フラニーとズーイ』。 - チェコ好きの日記

    怪しげなカルト宗教にハマってしまったわけではなくただの趣味ですが、最近聖書に関するをたくさん読むようにしています。今回読んで面白かったのは、クリスチャンでカルヴァン派の作家・佐藤優さんと、同じくクリスチャンでバプテスト派のエッセイスト・中村うさぎさんの対談。Kindl版もあるよ。 聖書を語る 作者: 佐藤 優,中村うさぎ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/04/18メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 私はこれを読むまで中村うさぎさんがクリスチャンであるということを知らなかったのですが、書の冒頭で語られる、佐藤さんが中村さんに興味を持った理由がすごく面白かった。中村うさぎさんといえば、買い物依存症、美容整形、ホストクラブ通い、デリヘル嬢体験などなど、欲望に忠実にやりたいことをやりたいだけやってきた女性という印象があったのですが、佐藤さんはそんな彼女のことを

    欲望にひた走った中村うさぎが逆に禁欲的であるという聖書のはなし/あるいは『フラニーとズーイ』。 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/10/01
    私のなかでもやったして説明できなかった中村うさぎのきちんとした評価を読めてよかったです。
  • ショッピングモールは嫌われ者? - チェコ好きの日記

    批評系の人たちの間では、ショッピングモールという存在はひどく嫌われています。かくいう私もこの施設に対して、今まではあまり良い印象を持っていませんでした。便利だし、実際はなんだかんだいって利用しているんですけどね。 ショッピングモールが一部の人たちに嫌われてしまう理由は何かというと、いちばんはやはりその画一性ではないかと思います。その土地独自の色がまったくなく、全国どこでも、あるいは世界のどこでも、ほとんど同じ建物のなかに似たような商品が並ぶ。とある研究者はショッピングモールのことを「グローバル資による植民地化」*1といったそうですが、なるほど、これはすごい嫌われようです。 そんなかんじでなにかと悪者扱いされてしまうショッピングモールですが、そういえばこの施設についてちゃんと考えたことはなかったなーと思い、最近になって関連するを2冊ほど読んでみました。というわけで今回は、これらのからヒ

    ショッピングモールは嫌われ者? - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/06/20
    町田の郊外のかつてのハイキングコースが産廃所だらけどショックを受けました。東京をささえるって、なんだかすごいですね。
  • 好きになる能力 - チェコ好きの日記

    最近、「好きになってもらう」より「好きになる」ほうが能力がいるし難しいよね〜、と思ったので、そのことについて書きます。だけど、能力がいるし難しいんだけど、「好きになってもらう」努力をしても空回りし続けるだけなので、「好きになる」能力を磨いたほうが急がば回れで話は早いしかえってラク、とも思います。 ちなみに、これは恋愛とかにも応用できるかもしれないけど、それよりはもっと一般的な人間関係についての話です。友人とか職場の人とか。 正しいやり方で好きになれば、好きになってもらうのは簡単 「簡単」というとちょっといい過ぎかもしれませんが、人間には「返報性の法則」ってやつがありますので、自分に好意を向けてきた人間に対して、基的には悪い感情は抱かないと思うんですよね。だから、「この人に自分を気に入って欲しい」と思ったら、まずは自分が「私はあなたを気に入ってます」といってしまう。これだけで第一段階は突破

    好きになる能力 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/06/02
    昔にくらべて、人と間接的に接する機会が増えている。テレビみるだけでも。情報が多いと、嫌いって思う方が簡単だ。けなす人がふえたのは、そのためかなって、思ってます。
  • 脳内の地図を描きかえること、世界を描きかえること - チェコ好きの日記

    突然ですが、今、紙とペンを取り出すことはできますか。アナログな紙とペンでなくとも、ある程度自由に「図」が描けるものであったら、なんでもいいんですけど。 紙とペンの用意ができたらですね、それで地図を描いてください。あなたの自宅から、最寄り駅までの地図を、できるだけ詳しく。スマホでGoogleの地図とか見ないでくださいね。自分の脳みその中身だけをもとに地図を描いてください。ちょっと時間をとりましょう。 どうでしょう、描けましたか。 完成した方は、Googleマップ解禁です。自分が描いた地図と、実際の地図を見比べてみてください。どこがどうちがいますか。方角、縮尺、そもそもの認識の歪み、いろいろあると思いますが、実際の地図と同じように描けた方というのは、少数派なんじゃないかなと思います。 ……っていう授業を大学のときに受けたんですけど、私はたしかそのとき、こんなかんじの地図を描いちゃったんですよね

    脳内の地図を描きかえること、世界を描きかえること - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/03/16
    毎日通う道が、ちがってみえる訓練をする。そうすることで、幸せの敷居がひくくできると思う。人に寄って見える世界がちがうっていうことを心に止めておきたいです。
  • 『ベイマックス』感想 人工知能が映画作ったらこんな感じかも - チェコ好きの日記

    『ベイマックス』を観てきました。なぜかというと、いろいろなところで話題になっているのを見かけ、私も話に入りたかったからです。 『ベイマックス』を見て日のクリエイティブは完全に死んだと思った 「日のクリエイティブは死んだ」「完成度が高すぎてゾッとした」「恐怖すら覚えた」との評判を聞いていたので、どんだけすごいんだと思ってソワソワしながら映画館に行ったのですが、うーん、個人的には恐怖を覚えるほどではなかったです。面白かったですけど。 以下は感想文ですが、ネタバレはほとんどしていないので、まだ観ていない方が読んでも大丈夫かと思います。 人工知能映画作ったらこんな感じかも 具体的な感想を一言でいうと当エントリのタイトルにある通りなんですが、これだけだと説明不足で、なんだか悪口をいっているように聞こえなくもない。なので少し補足しておくと、私が「人工知能が作ったらこんな感じかもね」というのは、良

    『ベイマックス』感想 人工知能が映画作ったらこんな感じかも - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2015/01/10
    アメリカ的な善意。良くも悪くも。しかしながら、したたかな、鍛えられた善人と、ディズニーさんの事思ってます。テレビ放映は、ん、見るな。アナ雪もだけど
  • 「好き」「嫌い」をこえた芸術鑑賞法があるとしたら - チェコ好きの日記

    下記の記事を読みましたー。 けいろー(id:ornith)さんの、「良い」「悪い」が分からないので「好き」「嫌い」で考えるという美術館の楽しみ方はまったく正しくて、というか正しいとか正しくないとかそもそもないので、反論というわけではなく、補足です。 なお、後半は元記事をはなれて話がとんでもなく飛躍しておりますので、ご注意ください(けいろーさんごめんなさい)。 「好き」「嫌い」のその先 美術、映画小説、その他諸々のさまざまな芸術作品を鑑賞するとき、けいろーさんがいうように、基的には「好き」とか「嫌い」とか「面白い」とか「つまんない」とか、そういった基準で考えてOKだと私も思います。知識があればもっと面白い発見ができるかもしれないけど、それは絶対ではありません。 でも、このブログでいつも美術やその他諸々の芸術作品のことをエラソーに取り扱っている私としては、これを読んでくれているみなさんには

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    oohaman5656 2014/12/19
    自分のなかにしかない。たまたま、多くの人の中に忍び込めるものを名作というんじゃないかと。逆にいえば、せまい範囲でも、自分にとって大切だと、自分を映す鏡になると思います。
  • もうすぐ絶滅するという芸術の未来について - チェコ好きの日記

    岡田斗司夫さんのメルマガがけっこう好きで、毎朝配信されるたびに読むのが日課になっているんですけど、今回はそのメルマガと、最近読んだの感想です。私が考えた「芸術」というものの未来について、ぐだぐだと語ってみようかなと思います。 というわけで題ですが、以下は、「好きな美術作品はありますか?」という質問に対して、岡田さんがメルマガ内で回答した内容です。強調部分は私が勝手に太字にしています。 ニューヨークも行ったときに、メトロポリタン美術館へ行ったんだよ。まあ当に退屈で、一直線に入って、グーグルマップで見たら、メトロポリタン美術館の真ん中辺まで行ったから、一直線に帰ってきたんだよね。それぐらい、何の興味もない。 「上手な絵に何の価値があるの?」って思っちゃう。そんなものより、あるアーティストや工芸家たちが考えて、「こうやれば早く飛ぶんじゃないか?」「いっぱい人を乗せれるんじゃないか」「いっぱ

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    oohaman5656 2014/12/10
    子どもの小さい頃のへたな絵を飾るってことも、私には、大切です。思い入れということだけでいえば。その私にとって、絵が、あとの人たちにどう大切かとかが、価値になりつつあります。
  • 村上隆『芸術闘争論』から転じて、文章の”圧力”の話。 - チェコ好きの日記

    先日、現代美術家の村上隆の『芸術闘争論』というを読んだらとても面白かったよーという内容の話を先走って書いてしまったのですが、今回はこのの感想を、もう少しがっつり書いてみようかと思います。 個人的には、現代アートに興味のない人でも、私がタイトルにあげた”圧力”という言葉にピンときた方にはぜひ読んでほしいなぁというです。 「ウケる」ための作品作りはダメなのか? まず村上隆というアーティストに対する私の勝手なイメージは、「美術界での嫌われ者」でした。美大生なんかにアンケートをとると、「嫌いなアーティスト」として名前が上がることが多いみたいな、そんな印象です。 参考:好きなアーティスト、嫌いなアーティスト2 - Ohnoblog 2 私自身は、彼の作品自体は正直見ても何とも思わないというか、「好きなわけでも嫌いなわけでもない」といったかんじ。でも、なぜ彼の作品がこんなふうに嫌われてしまうのか

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    oohaman5656 2014/11/20
    漫画の個展は、面白くないです。絵と台詞が一体化してできているからです。絵一枚で勝負出来る人も多いので、現代アート的な展開をする人が増えてくるような気がします。
  • 『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記

    「ファスト風土」とよばれるような土地を舞台にした話題の小説があるという話は前々から聞いていたのですが、このたび勇気を振りしぼって、山内マリコ氏の『ここは退屈迎えに来て』を読んでみました。 ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (15件) を見る 以下はこの小説の感想文です。既読の方、未読だけどネタバレ上等の方以外は、注意してお読み下さい。 ファスト風土はなぜ“退屈”なのか まずこちらの小説に対する私の第一印象なんですが、何かもうタイトルだけで8割くらい持ってってるというか、「勝ち」だな、と思いました。 この小説の舞台は、前述したように「ファスト風土」とよばれるような地方都市です。構成としては全部で8編の小説からなる短編集で、8編それぞれの主人公は別ですが、すべて同じ地方都市を舞台

    『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2014/09/28
    買うという行動を繰り返しているかぎりは、どこにいても、すさみます。ただ、場が少ないというのは、大きいかなと思います。
  • 【NYひとり旅/ラスト】マイ・ロスト・シティー - チェコ好きの日記

    長々長々と書いてきたこの旅行記、今回で終わる予定です。 ※だいぶ昔に書いた1記事目 ※前記事 ニューヨークでの事やグラフィティアートの記事をはさみましたが、時系列的には、MoMAに行ったあとGrandCentral駅で生牡蠣をべ、そのあとはTHE定番観光スポット、エンパイア・ステート・ビルにのぼって夜景を見ることにしたのです。 行くはずじゃなかったエンパイア・ステート・ビル 私は夜景というやつがそれほど好きなわけでもないので、当初はエンパイア・ステート・ビルの展望台などに行く予定はなかったんですよね。が、日出発の前日にスコット・フィッツジェラルドのエッセイである『マイ・ロスト・シティー』を読んでしまいまして、そのラストにこのエンパイア・ステート・ビルが出てきたのですわ。 マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: フランシス・スコットフィッツジェラルド,Franci

    【NYひとり旅/ラスト】マイ・ロスト・シティー - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2014/09/22
    社会の若さの終わりというテーマでしょうか。村上春樹の初期のテーマでもあると思います。どう成熟していくかですね。
  • 美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記

    イルカの絵、といえばだれでも真っ先に、クリスチャン・ラッセンの絵画を思い浮かべるのではないでしょうか。目に鮮やかなその作風は、一度見たら忘れられない鮮烈な印象を、私たちにあたえます。 ※ラッセンのジグソーパズル このクリスチャン・ラッセンという人の作品は、日では80年代後半〜90年代前半に、ブームの全盛期を迎えました。今では少々影が薄くなった気もしますが、一時期はおもちゃ屋さんのジグソーパズルコーナーへ行けば、ハワイのお土産屋さんに行けば、水族館へ行けば、カラオケに行けば、パチンコに行けばーー必ずラッセンの絵か、あるいは「ラッセン的なイメージ」が溢れていたような記憶が、確かにあります。 私は1987年の生まれなので、その全盛期の頃の「ラッセン」を、ぼや〜っとした印象でしか知りません。でも、ジグソーパズルとか水族館とか、自分を取り囲む環境のなかで「ラッセン」あるいは「ラッセン的なるもの」を

    美術史、ヤンキー絵画を語る『ラッセンとは何だったのか?』 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2014/09/19
    みんなの土俗的な部分を刺激する絵だと思ってました。でも、安く見られても、しょうがない、何かがありました。
  • 「いい人戦略」の「いい人」とは、偽善者のことではない。 - チェコ好きの日記

    しっきーさん(id:skky17)の以下のエントリが面白かったので、最近自分がぼんやり考えていたことなどを、メモがてら書いてみようかと思います。 ちなみに私は、しっきーさんのエントリの元になっている岡田斗司夫さんの『超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』は、話にはよく聞くけれどを読んではいません。ただ、似たようなことをいっているんじゃないかという佐々木俊尚さんの『自分でつくるセーフティネット』は読んだので、今回はこちらを下敷きにして書いていきます。 自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~ 作者: 佐々木俊尚出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2014/07/26メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (7件) を見る 「いい人」ばかりの社会は息苦しい? 「いい人」というと、私たちは真っ先に、「いつもニコニコしていて他人の悪口を絶対いわない

    「いい人戦略」の「いい人」とは、偽善者のことではない。 - チェコ好きの日記
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    oohaman5656 2014/09/10
    いい人って、都合のいい人の場合使われる事が、多いです。そうでなく、ポンと視界をかえることを与え合える人でないでしょうか。