金融市場では、世界的な低金利が続くという見方を背景に、アメリカやドイツ、日本など先進国の国債を買う動きが加速して、長期金利が軒並み大幅に低下し、世界的な株安の要因となっています。 15日のニューヨーク債券市場では、先進国の中央銀行が金利の引き上げを急がずに、当面低金利政策を続けるという見方が広がったことから、前日に続いて国債などの債券を買う動きが強まりました。このため、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、それぞれ大幅に低下し、アメリカの長期金利は半年ぶりに2.4%台に低下しました。また、ドイツの長期金利が1年ぶりに1.2%台まで低下したほか、イギリスは9か月ぶりの水準に、日本も2か月ぶりの水準までそれぞれ低下しました。 金融市場では、資金を国債に振り向ける代わりに、株式を手放す動きも強まっていて、15日のニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が160ドル以上下落しま