[ベルリン 19日 ロイター] - 20日から米ワシントンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に、ドイツ政府は自国の経常黒字の妥当性を主張する文書をまとめた。 ロイターが入手した文書の写しによると、財務省と経済省はその中で、ドイツの経常黒字は市場原理に基づく企業の意思決定の結果だと主張し、「ドイツは保護主義的な手段は一切適用していない」と訴えている。 また、米国とユーロ圏の金融政策の違いが貿易不均衡を悪化させているとし、「ユーロ圏の経済成長やインフレ動向を踏まえて欧州中央銀行(ECB)が金融政策の正常化に乗り出す可能性もある」と指摘。「ユーロ相場が上昇すれば自動的に貿易黒字は縮小する」と説明した。