米国債の逆イールドカーブはもはやリセッション(景気後退)を巡る信頼できるシグナルではなく、より問題となるのはカーブのレベル(水準)だと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のエコノミスト、イーサン・ハリス、アディトヤ・バビ両氏がリポートで指摘した。 両氏は、連邦準備制度が逆イールドを軽めに扱うのは恐らく、世界的な低利回り環境でその先行指標としての力が弱まりつつあると認識しているためだろうと分析する。 3カ月物と10年物の米国債利回りでは3月22日に金融危機時以来となる逆転が起きた。一方、2年物と10年物の利回り格差は昨年12月以降、ここ10年余りで最も平たんな水準付近にとどまっている。 両エコノミストは、金融当局は望まない逆イールドを「阻止あるいは迅速に元に戻す」力があると指摘。当局は米国債のイールドカーブの両端でオペを行っており、「カーブのレベルが傾斜(スロープ)より重要だ」と説明した。
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