「僕が世界をどう認識しているか」を記した小川哲の新刊エッセイ集は、編集者の提案で書名が『斜め45度の処世術』になったという。本人としては当たり前のつもりの視点が、他人にとっては偏屈だったり面倒くさかったりするらしいと、著者は自覚している。この本には、そんな『斜め45度』が、詰まっている。(円堂都司昭/3月23日取材・構成) 「変人」の自覚は、小説家になってから 小川哲氏 ――取材でこの質問をされても執筆から時間が経っているし「わかんねえよ」が「正直な気持ちだ」と今度の本に書かれていますけど、話の入口なのでやはりお聞きします。「この本を執筆しようと思ったきっかけはなんですか?」。 小川哲(以下、小川):月刊『Pen』の編集部からエッセイを連載しませんかといわれ、これまでエッセイはあまり書いたことがなかったのでやってみようかなという感じでした。 ――なぜこういう題材になったんですか。 小川:連

