【読売新聞】 魚介類に寄生して食中毒をもたらす「アニサキス」を死滅させるため、熊本大が電気エネルギーを使った殺虫方法の研究を進めている。アジでは刺し身の品質を損なわずに感電死させる技術を確立した。併せて対象魚種の拡大や、別の寄生虫へ
![寄生虫「アニサキス」1億ワットで感電死…熊本大学、4年費やしアジで技術確立](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7f6d7bbae19586613a431e9cdb6435c0420884ae/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fmedia%2F2023%2F12%2F20231221-OYTNI50052-1.jpg%3Ftype%3Dogp)
1980年代、90年代前半に相次いで新設・改修された全国各地の水族館が、30年とされる施設の寿命を迎え、建て替えなどの必要に迫られている。 「水族館の2020年問題」とも指摘され、高額な費用などを巡り、改築方針を白紙にしたり、事業継続を断念したりするケースも出ている。 「この機に名称を変えてみては」「施設の内外で海を感じられるようにしては」。先月開かれた「葛西臨海水族園」(東京都江戸川区)の将来像を話し合う有識者会議では、刷新に向けた様々な意見が飛び交った。 1989年開業の水族園を運営する東京都は当初、2023年頃に改築する方針だった。しかし、新国立競技場の整備計画がいったん撤回されたり、築地市場の移転が延期されたりと、高コストの公共事業を巡る問題が続発。老朽化した水族園の浄化装置を交換するには、建物ごと改築する必要があり、慎重意見が強まった。 都は昨年12月、方針を白紙に戻し、今夏に有
千葉県立農業大学校(東金市)が、野菜や果物などに付く害虫アブラムシを食べる「飛べないテントウムシ」を商品化し、今月から販売を始める。 県内の高校生が開発した、羽を樹脂で固めて飛べなくする技術を利用したもので、農薬の使用を減らす害虫防除の手段として期待されている。 同校によると、アブラムシはウイルスを媒介して病気を広めるなど、農作物に被害を与える。防除に化学合成農薬が使われてきたが、薬剤耐性があるアブラムシも出現。農薬を削減する消費者ニーズも高まっており、テントウムシの活用に注目が集まっていた。 「飛べないテントウムシ」はこれまで、飛ぶ能力の低い個体を交配する品種改良で生まれたものが販売されていた。しかし、羽を樹脂で固める技術での商品化はされていなかった。 活用するのは、テントウムシの一種「ナミテントウ」で、手芸などで使う接着道具「グルーガン」で羽に樹脂を垂らして固定する。放し飼いしても農場
サイクリングを楽しみに千葉県内に来る人たちに利用してもらおうと、JR東日本千葉支社が、自転車を折り畳まずに乗車できる専用列車の運行を来年1月から始める。 同支社によると、首都圏からの運行を計画しており、JR東日本管内で自転車専用列車を走らせるのは初めてという。 同支社によると、自転車は、分解したり折り畳んだりして袋に収納した上で、列車内に持ち込むことが内規で定められている。支社では2009年から、自転車の競技大会やイベントなどに合わせ、つり革から伸ばしたベルトなどで自転車を固定できる「サイクルトレイン」を限定的に運行してきた。 今回はこの車両を改造。6両編成のうち、1~3、5、6号車の座席背面に、自転車をそのまま立てかけられる専用ラックを設置する。ラックの数は座席数と同じ計99基。4号車にラックはなく、座席や映像を映すモニターを設け、フリースペースとする。 列車の名称は「BOSO BICY
政府は12日、地域限定で大胆な規制緩和を進める国家戦略特区で、外国人労働者の受け入れ拡大について検討することを決めた。特区内で起業や家事支援などを行う外国人を対象に、新たな在留資格を与えることを想定している。 首相官邸で同日開かれた国家戦略特区諮問会議(議長・安倍首相)で決定した。政府は6月に改定する成長戦略に盛り込む考えだ。 日本で働ける外国人の在留資格は現在、弁護士など専門性の高い職種や、働きながら技能を学ぶ実習生らに限られている。 今春指定された東京圏や関西圏、福岡市など6か所の特区では、この条件を緩和し、新たに会社を起こす外国人やその従業員らに在留資格を与えることを検討する。育児を手助けするベビーシッターなどの受け入れも増やし、日本人女性が産休後、仕事に復帰しやすくするなど、女性の社会進出も促進する。
疲れていても、相手には元気にアイコンタクトしているように見えます――。メガネ型装置に目の映像を映して他人とのコミュニケーションを代行してもらう装置を、筑波大学の大澤博隆助教(31)が試作した。将来、看護師や教師、接客業に携わる人たちが仕事で強いられる感情表現を、代行してくれる装置の開発につながるかもしれない。 大澤さんが試作したのは「エージェンシーグラス」と名付けた装置。グラスのレンズ部分に、それぞれ1・7インチの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)◎と呼ばれる素材のスクリーンが取り付けられている。あらかじめ録画した目のデータをパソコンから無線通信で送信し、本物の目のように見えるようにした。 グラスでは主に2種類の動作が可能だ。グラス装着者の前にいる人が顔を別の方向に向けると、スクリーンに映る目は同じ方向を見る。関心のあることを共有してもらえるような気分になる。もう一つは、スクリーンの目
理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が1月29日に発表した「STAP(スタップ)※」。血液細胞に外部刺激を与えるだけで、様々な組織や臓器に変化する能力である「多能性」が生まれるという新発見は、生物学の常識を覆す現象として世界中を驚かせた。 同センターの小保方晴子さんの共同研究者として研究チームに名を連ねる山梨大生命環境学部の若山照彦教授(46)に、新発見までの道のりなどを聞いた。(聞き手・笹本貴子) ――STAP研究における若山教授の役割は。 「小保方さんは今回、酸性溶液に浸すことで多能性の細胞を作ったが、酸性溶液という条件を発見する前、いろいろな刺激方法を模索していた。私は、小保方さんが作った細胞が多能性を持っているかどうか、マウスを使って判定する実験を2010年7月頃から手伝った」 ――なぜ、手伝うことになったのか。 「小保方さんが博士課程の3年生で米ハーバード大に留学
ワナの扉が完全に閉まらないよう足を伸ばしてハチミツを取るゴンタ(2013年9月5日、高知県香美市)=四国自然史科学研究センター提供 四国山地に生息するツキノワグマが、ワナの中に置かれたハチミツをまんまと盗み食いする様子を無人カメラがとらえた。 四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)などが生態調査用に設置したワナで、このクマは過去に2度引っ掛かっており、捕まらないコツを学習したようだ。 同センターによると、クマは推定16歳のオスで全長約1・5メートル。「ゴンタ」と名付けられている。 ワナはドラム缶(長さ1メートル、直径0・6メートル)2本をつないだ構造で、一番奥に置かれたハチミツ入り容器を引っ張ると、入り口の鉄製扉が閉まる仕組みだ。 ゴンタが盗み食いをしたのは9月5日夕。高知県香美市のワナの無人カメラに記録された写真は〈1〉入り口から腹ばいになって侵入、体を伸ばし、扉が落下しても閉じ込め
原発事故で多くの牛が犠牲になった牛舎。細くなった柱は、牛が飢えをしのぐためにかじっていたとみられる=里見研撮影 東日本大震災から間もなく2年を迎える福島県南相馬市小高区の牛舎に、何かに削り取られて細くなった柱が残されている。 原発事故の避難指示でやむなく置き去りにされた牛が、飢えをしのぐためにかじった痕とみられる。 牛舎を所有している男性(63)は震災から数日後、「1週間ぐらいで戻れるだろう」と考え、普段より多めに餌を与えて避難した。しかし、小高区は警戒区域に指定され、牛舎に戻れたのは3か月後。飼育していた牛40頭のうち、34頭が餓死していた。現在は、市に委託され、野生化して行き場のなくなった牛をこの牛舎で飼育している。 男性は「申し訳ない気持ちでいっぱいで、本当に悔しい。除染も復興も進んでいないが、前を向いていかないと……」と、涙を浮かべて柱を見つめた。
この評論が指摘する通り、日本の恋愛小説は大量の「女の子」を作中で殺してきた。それも男女の一線を越えた途端、健康で美しいヒロインを脈絡もなく。 その理由を明らかにするべく、用意された作品の系譜は1960年代の柴田翔→70年代の庄司薫→80年代の村上春樹。もう一本はヘッセ→サリンジャー→庄司→村上。周辺には川端康成から氷室冴子まで等価に配され、「女の子殺し」にまつわる類似点や関連が、じつに細やかに考察されていく。「幼なじみ」「逃走」などの共通項から読み解けば、たしかに女の子が死なねばならない運命も見えてくる。そして彼女らはなぜか「落下」する存在でもあり続けた。 例外的に『赤頭巾ちゃん気をつけて』の薫くんは、シリーズ最終作で女の子と手をつないで神社の階段を降りていく。そして『1Q84』のヒロイン青豆は「BOOK3」で恋人を先導し、高速道路への階段を昇る。二つの場面をつなぐのは、まさに表題の思いだ
帝国データバンクによると、元横綱の若乃花関(本名・花田勝氏)が設立したちゃんこ料理店「Chanko Dining若」を運営する「ドリームアーク」(本社・東京)が6日、東京地裁に自己破産を申請した。 負債総額は約4億4700万円。 同社は2002年に若乃花関が設立し、都内を中心にちゃんこ店を全国展開。07年7月期の売上高は約16億600万円を計上した。しかし、夏場の来店客減少などで資金繰りが悪化し、コラーゲン料理専門店に改装するなど、立て直しを図っていたが、経営を支えきれなかった。 帝国データバンクによると、若乃花関は08年11月に代表取締役会長を辞任、同社側は「花田氏は当社の経営上なんら関係がない」と説明しているという。
シャーロック・ホームズと並ぶ世界的名探偵、エルキュール・ポアロが活躍するアガサ・クリスティ(1890〜1976年)の未発表短編2編が見つかり、来年春、早川書房から翻訳刊行されることになった。 見つかったのはクリスティが家族と住んだ英国南西部の邸宅グリーンウェイ・ハウス。遺品を管理していた娘が2004年に死んだ後、クリスティ研究家、ジョン・カラン氏が73冊の創作ノートを発見。その中に短編2編が含まれていた。このうち、「ケルベロスの捕獲」は『ヘラクレスの冒険』(1947年)収録の同名の短編の原型、「犬のボール事件」は、長編『もの言えぬ証人』(37年)の習作とみられるという。 今年秋、このノートと短編を紹介するカラン著の「アガサ・クリスティの秘密ノート」が英国で刊行され、早川書房が翻訳権を取得した。同社では、「死後30年以上たって、未発表作を読むことができるのは、ファンへの朗報」と話す。 世界で
【ロサンゼルス=飯田達人】「スリラー」などが世界的にヒットし、「ポップス界の王様」と呼ばれたマイケル・ジャクソンさんが25日正午(日本時間26日午前4時)過ぎ、ロサンゼルス市内の自宅で倒れ、救急車で病院に運ばれたが心不全で死亡した。 50歳だった。26日に検視が行われる。 ロサンゼルス・タイムズ紙などによると、午後0時26分、高級住宅街にあるマイケルさんの自宅から通報があり、救急隊が駆け付けたが、既に呼吸をしていなかった。近くのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の付属病院に搬送中も救急隊員が心肺機能の蘇生(そせい)を試みたが、同2時26分、医師が病院で死亡を確認した。 同紙によると、2005年ごろから腰痛が悪化し、鎮痛剤を服用していた。7月から来年3月にかけて、ロンドンで計50回の復帰コンサートを行う予定で、今年春に4時間にわたって医師の健康診断を受けたが、特に問題はなかった。最
葉の数が多いクローバーを研究している岩手県花巻市の農業小原繁男さん(84)が10日、56枚葉のクローバーを見つけた。 3日には33枚葉を発見し、自身が持つギネス認定記録18枚の更新手続きを始めたばかり。小原さんは「あまりに多くて自分でもたまげた。夢を飛び越したよう」と話している。 昨年秋、葉が多いクローバーから採った種を自宅の畑にまいて育てた株で、33枚葉を見つけた株とは別。葉に張るシールは「40」まで用意していたが、「シールがなくなっても葉が残っていて、あわてて追加した」という。
ゴールデンウイークの行楽客でにぎわう神戸淡路鳴門自動車道下り線の淡路SA(サービスエリア、兵庫県淡路市)で、トンビに食べ物を奪われる被害が相次いでいる。 展望台などで食事中に背後から襲われるため、用心のしようがなく、中には驚いて泣き出す女の子も。同SAでは注意を呼びかける看板を設置しているが、ほかに打つ手がなく頭を抱えている。 同SAによると、トンビは昨秋から急増し、約40羽が集まることも。「食べ物の持ち歩きにはご注意を」などと書いた看板や張り紙を、明石海峡大橋を見渡せる展望台などに約40枚掲げているが、被害は後を絶たない。同SAは「現状では有効な撃退手段がない。人に慣れてしまうので、餌は絶対にやらないで」としている。 2日も10羽程度が展望台の上空で地上をうかがうように飛行。焼き鳥を奪われた大阪府東大阪市の男子高校生(16)は「全く気づかなかった。いきなりでかわしようがない」と驚いていた
農機各社は販売減につながるとして、レンタルは行ってこなかったが、三菱農機は、就農者の減少に歯止めをかけるため、方針転換した。 貸し出しは埼玉、広島、福岡など13県で行い、今月から受け付けを開始した。利用状況を見て、対象地域を拡大する。 米作の場合、トラクターやコンバインなどの農機を一通りそろえると、小型のものでも300万円を超える。新規購入や買い替えの負担が、兼業農家や高齢化した専業農家の離農につながっていたほか、就農希望者が実際に始めることができない原因にもなっていた。 トラクターや田植え機などの主要農機を1日単位で貸し出し、価格は保険料や使用方法指導料などを含めて、1日5万~15万円程度。5月からは、家庭菜園愛好者向けの小型農機の貸し出しも始める。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く