Yoichi Yamazaki(山崎洋一) @Yoichi_Yamazaki 論文の読み方・書き方の話がでてるので。研究室に入るとこんなかんじで論文の読み方・書き方のレクチャーがあります。当研究室では5月の論文紹介入門でやる内容。 山崎研卒研ゼミ_論文紹介入門.pdf yamalab.com/wp/wp-content/… pic.twitter.com/STFa4gh71c 2022-01-03 17:23:04
![論文の読み方について](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1beec0e9d85a8f78410b94216fa3b6c52bfe1300/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2Fbbc02eab1d9f27801187a642ceef8906-1200x630.png)
2006年に出ていた本であるが、最近福岡市の博物館の1階にある小さな書店に立ち寄った際に立ち読みし、面白そうなので購入した。 苗字と名前の歴史 (歴史文化ライブラリー) 作者:坂田 聡 発売日: 2006/03/01 メディア: 単行本 ぼくの問題意識は「氏と苗字はどう違うのか」というものだった。さらに言えば「『夫婦別姓』などというように『姓』はほぼ苗字の意味で使われているが、氏と苗字と姓はどう違うのか」ということだ。 自分の家系を調べていると藤原氏の系譜ではないかと考えられたのだが、途中で「宇都宮」を名乗っている。黒田如水に暗殺された宇都宮鎮房と同じ流れになるあの「宇都宮」である。それがやがて「カミヤ」になるのだ。 なので、漠然と「藤原氏なら藤原氏という氏族が広がりすぎて、それを地名や通り名などで家ごとに分けていったのが苗字ではないのか」くらいに思っていた。 結論から言えば、「氏は天皇か
記事執筆:山本ぽてと ◇はじめに この連載は在野に関わる人々を応援するものだ。 前回の更新から1年以上時間が経ってしまった。コロナ禍によって、在宅時間を持て余す人が増え、「独学」に光の当たった1年であったように思う。読書猿さんの『独学大全』(ダイヤモンド社)が大ヒットし、英語学習についての新書が注目され、『BRUTUS』では「勉強」特集が組まれた。大学によるYouTube授業なども盛んだ。 ちなみに『BRUTUS』の「大人の勉強案内」では、荒木優太さん(第1回)、山本貴光+吉川浩満(第2回)も登場している。私も3つの記事に関わった。この「在野に学問あり」も更新をする千載一遇のチャンスであったが、ぼんやりしているあいだに時間が経ってしまった。 さて、今回はまさに『独学大全』が売れに売れている読書猿さんに話を聞いた。インタビューはコロナ禍であることと、読書猿さんが遠方にお住まいのため、「在野に
(おき・さやか)東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。広島大学大学院総合科学研究科准教授を経て、2016年より現職。専門は科学史。著書に『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社)など多数。 日本は海外に比べて文系、理系の断絶が深い ――文系、理系に分けるのは日本だけと言われますが、そうなのでしょうか。 言葉の意味がずれていると思います。大学で自然科学と人文・社会科学を二つの文化に分ける発想があるのは、英語圏やドイツ圏、フランス圏でもそうです。中国や韓国など東アジアでは、文系、理系という言葉で理解してくれます。 ただ、海外では、日本のように断絶が深くありません。日本では大学入試の時に文系、理系に分かれたままですが、海外では分かれていても越境する仕組みがあります。海外では文系、理系という区別がないように見えるのです。 文理融合の学部をつくった教授が言っていましたが、日本では大学受験の段
山あいの温泉旅館を訪れたとき、夕食に刺身が出てきて不思議に感じたことはありませんか? 今回の取材の発端は、機関誌『水の文化』50号に遡ります。ほうとうの取材で山梨県に伺うと、海がないのにマグロの刺身が今も多く食べられていて、その理由が「魚尻線(うおじりせん)にあたるから」と聞きました。海から離れた内陸部で海魚の食文化が残っていて、それには魚尻線が関与している――これはとても興味深い事実です。山梨県立博物館の学芸員、植月学さんを訪ねて、山梨県における海魚の食文化と魚尻線についてお聞きしました。 山梨県立博物館 学芸課 学芸員 植月 学(うえつき まなぶ)さん 1971年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学文学部助手、東京藝術大学助手等を経て現職。専門は動物考古学で、牛馬の歴史や縄文時代の環境・生業に特に関心をもっている。著作に『十二支になった動物たちの考古学
1 初期人類と言語的人類はまったく別もの 人類がアフリカで生まれたことは、いまや常識である。 だけどアフリカのどこで、いつ、どのように生まれたのかということになると、まだ確かなことはわかっていない。どうしてわかっていないのだろう。 そもそも、人類という言葉(概念)が、広すぎるところに問題がある。ラーメンの歴史を知りたいのに、おのおのが自分の好きな麺を論じているのだ。 科学雑誌ですら、「人類の起源」というタイトルで、直立二足歩行する猿人を論ずることもあれば、言葉を獲得した現生人類を論ずることもある。そのために議論が錯綜し、混乱するのだ。人類学者や言語学者も、この問題を放置したまま議論を続けている。 「人類」というひとつの言葉で、「300万年前に直立二足歩行しはじめた初期人類」と、「7万年前に肺の気道の出口である喉頭が食道の途中にまで降下して、母音の発声が可能になった言語的人類」とを区別せずに
荀子 私がときどき寄稿している「Free Belief 」 [1]イギリスのリベラル系雑誌、ガーディアンにあるコーナー、後のCif beliefも同様 というコーナーに面白い投稿があった。その内容は、付随的に起きた非白人系の新無神論者に対する排除についてのものだった。実際に、私はこの投稿に対しては強く反対する。しかし、重要な部分もあったので以下に引用する。 ”リチャード・ドーキンス [2]新無神論者として有名な進化生物学者、後に挙げられているメンバーも同様 やクリストファー・ヒッチンズ、サム・ハリス、ポール・ザカーリ・マイヤーズ、ジェームズ・ランディ……もし、あなたが「Cif belief」の定期的な読者だったならば、世界で最も卓越し率直な名前は新無神論者や懐疑主義者のものだ、という傾向を既に見出してるだろう。もう一つあなたが知るべきことがある……それは卓越した人たちは皆、白人だというこ
(2020/12/10 追記) この記事で行なった議論を大幅に改訂したものを、晶文社スクラップ・ブックの連載で発表した。どちらかといえば、この記事ではなくそっちを参照してほしい。 s-scrap.com 近年、「学問は役に立つのか?」「人文学を学ぶ意味はあるのか?」「利益を上げない学問に税金を投入する意味はあるのか?」みたいなことが言われることが多くなっているような気がする。大体の場合、やり玉に挙げられるのは人文学や文系の科目全般だったりする。 私は学生時代に人文系の学問を専攻していたし家族にも人文系の大学教授がいるのでわかるのだが、人文系の大学教授の大半は、「人文学は役に立つのか?」あるいは「お前のやっている学問は何かの役に立つのか?」ということを問われると憮然としたり心外だと言わんばかりに憤ったりする。それで「役に立つかどうかという理由で学問をやっている訳ではない」「何かの役に立つから
次から次へと新しい情報が舞い込み、消化しきれないままパンク状態!? 私たちが情報化社会で生き抜くために必要なのは、ただ単に知ることではなく自分のなかで消化して“使う”こと。津田塾大学教授 萱野稔人さんが、その礎となる10冊をご紹介。 情報が錯綜(さくそう)する現代です。情報というと、とにかく新しいことをいろいろ知っていなければ、と思いがちですが、複雑になるいっぽうの世の中で、全方位の情報を網羅して知ろうとしても無理です。 そこで重要なのが、出来事の本質をつかまえ、方向性を知るベースを持つこと。いまのような複雑な世界になったのは、さまざまな歴史的経緯が積み重なった結果です。ですから、いま起きていることを過去の歴史からの幅広い時間軸のなかで捉え直してみると、なぜこういうことが起きているのか、今後どんな展開になるのかが見えやすくなります。そのための羅針盤となる本を挙げました。 たとえば、中国はま
・はじめに、一つのエピソードから 「君、学生ならヘーゲルの『精神現象学』ぐらい知ってるよね?」 大学二年生の英語クラスで、大昔に有名だった学者の弟子だという初老の英語講師が、彼の前に座っている女子大生に向かってそうたずねた。聞かれた方の彼女は、「へーげる」という人名と、「せいしんげんしょうがく」という言葉が、自身の日常生活からは遠くかけ離れた、およそ火星かどこかに住む宇宙人の何かのように思えたのだろう。強張った表情のまま「知りません……」と、彼女は小さくつぶやいた。その講師はひどくおどろいた様子で絶句し、それから自分が学生の時にはドイツ観念論をいかに耽読(たんどく)したかについて語り出した。彼女をはじめとして学生たちは、その話を黙って聞いていた、というよりも聞き流していた。 休学から復学したばかりだった当時の僕は、この気まずい一連のやりとりから、この英語講師と女子大生を隔絶する時間をまざま
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