総務省は19日、病院など医療機関における携帯電話の使用制限を緩和する新たな指針をとりまとめた。手術室や集中治療室(ICU)を除き、携帯電話の電源を入れることを認める。電波の影響が懸念される医療機器からは、目安として約1メートル離して使うことも示された。各医療機関は今後、新指針を参考にそれぞれのルールを策定し、運用していくことになる。 有識者などで構成する電波環境協議会(会長・上芳夫電気通信大名誉教授)が同日、公表した。 具体的には、待合室や病室、食堂、廊下での通話・メール等が原則可能となる。診察室では、診察の妨げとなる通話は禁止とする。共用の病室では通話を控えるなどマナー上の配慮も求める。 平成9年に策定された従来の指針は「携帯電話の電波が医療機器の誤作動を招く恐れがある」として、病院の建物内では電源を切ることを求めていた。ただ、高速データ通信サービス「LTE」が主流の現在は当時と比べ、弱
