最も一般的に使われる「平均」とは、全ての数値を足して合計し、それを数値の総数で割ることである。これは、数学/統計学/機械学習において「算術平均」と呼ばれる。平均には他にも、「加重平均」や「幾何平均」「調和平均」「トリム平均」「移動平均」などがある。本稿ではこれらのうち幾何平均について解説する。なお算術平均については、「平均値(Mean)/中央値(Median)/最頻値(Mode)とは?」で説明しているので併せて参照してほしい。 数学/統計学/機械学習における幾何平均(Geometric Mean)とは、n個あるデータの各数値を全て掛け合わせた積(総乗値)のn乗根*1を取ることである。幾何平均は相乗平均とも呼ばれる。 *1 nはデータの数であり、n=2(つまり√)のときは「平方根」、n=3(つまり3√)のときは「立方根」、n=4(つまり4√)のときは「4乗根」、それ以降も「5乗根」「6乗根」
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