日銀新総裁はゼロ金利に復帰を:若田部昌澄(早稲田大学教授)(1) 2008年4月11日(金)15:00 日銀ははたして中央銀行か? 日本銀行は中央銀行なのだろうか。教科書にはそのように書いてあるし、私もこれまではそのように考えてきた。 しかし、「実際に何をしているか」と考えると、近年の日銀ははたして中央銀行なのかという疑念が生まれても不思議ではない。何をするかを論じない日銀総裁人事をめぐる議論の混迷をみるにつけても、政策担当者やエコノミストやメディアがはたして日銀を中央銀行として理解しているかどうかかなり疑わしい。 中央銀行とは何か。これについては日銀法第2条の理念が参考になる。すなわち「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」である。これに加えて第1条第2項の「信用秩序の維持」を合わせると、中央銀行の役割は物価と金融システムの安定化になる。ここまでは教科
第121回 一見インフレの現在の状況は、デフレである! 経済アナリスト 森永 卓郎氏 2008年2月25日 先日、ドイツ国営テレビの記者と話をする機会があった。そこで話題になったのは、世の中の大半が、インフレとデフレの判断について誤解をしているという点である。 私は以前から「デフレだから金融緩和をしなくてはいけない」と主張し続けている。ところが、周囲の人たちは「でも消費者物価は上がっているじゃないですか。これはインフレでしょう」と笑う。確かに、1月25日に発表された昨年12月の全国消費者物価指数は、前年同月比で0.8%も上昇した。 しかし、インフレ・デフレの判断は消費者物価で行なってはならないのだ。なぜかといえば、現在の物価上昇は、需給が逼迫したことによる上昇ではないからである。けっして景気が過熱しているわけではない。 ただ単に、原油や穀物などの輸入物価が上昇したことによるコストア
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20070821 以前厨先生に取り上げていただきましたが、こういう事態だからこそ再掲しておきたいと思います。 Baatarism 『かつて中国から安い商品が入ってきたからデフレになったのだという意見がありましたが、実はこれは因果関係が逆で、日本がデフレになったから中国から安い商品が入るようになったのだと思います。 日本で中国製品の安さ故のリスクが大きな問題となっているのも、日本のデフレが和らいだ(脱出したとはまだ言えませんが)のと関係あるのかもしれませんね。』 kaikaji 『Baatarismさん、 >それは日本が長期のデフレ不況に陥り、消費者が安さを第一に考えざるを得ず、販売側もそれに対応せざるを得なかったからでしょう。 中国からの野菜の輸入が本格化する90年代末は中国自体がかなり深刻なデフレ状態だったことも大きかったと思い
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く