[東京 5日 ロイター] 日銀は5日、金融政策決定会合で、政策金利を0─0.1%前後に引き下げるとともに、国債やCPなどの資産買入れのための基金創設を検討するなど、新たな緩和措置を決定した。市場関係者のコメントは以下の通り。 ● ポジティブサプライズ、量的緩和に近い方向 <三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア債券ストラテジスト 長谷川治美氏> 日銀金融政策決定会合で決まった追加の金融緩和策の内容は、円債市場にはポジティブ・サプライズだ。「無担保コールレート(オーバーナイト)を0─0.1%前後に促す」という点は、ゼロ%を許容するということで、金利の低下余地が出てくる。「国債やCPなどの買い入れのためバランスシート上に基金創設を検討」、「基金の規模は買入資産5兆円程度で検討」という部分に関しては、量的緩和に近い方向に踏み出したということだ。資産買い入れでは国債も対象になっているので、実質