2017/11/20 原口 剛 再生や再活用、ルネッサンスといった言葉は、影響を受けるであろう地域が、ジェントリフィケーションに先だってなんらかのかたちで力を奪われていたか、文化的な死に瀕していたことをうかがわせる。……けれども、往々にして見受けられるのは、ニュー・ミドルクラスがダイニングルームやベッドルームをひいきにしてストリートを蔑むかたわらで、きわめて活力ある労働者階級がジェントリフィケーションによって文化的に活力を奪われるという事実である。合衆国西部の「開拓者」というもともとの観念がそうであるように、現在都市に付与された「都市の開拓者」という観念は侮蔑的なものだ。いまもむかしもそれは、開拓されようとしている地域には誰も――少なくとも価値ある人々は誰も――住んではいない、ということを意味している。(ニール・スミス『ジェントリフィケーションと報復都市』ミネルヴァ書房、2016、57頁)
![ジェントリフィケーションは差別を拡大再生産する - 反ジェントリフィケーション情報センター](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1599c7c0b2ec697ae833b90353ec5541aa4ef7b9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fantigentrification.info%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F06%2Fgatto.png%3Ffit%3D180%252C188%26ssl%3D1)